蜜白玉のひとりごと
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晴れてあたたかく、風もない、最高のお散歩日和。午後から相方とお花見散歩に出かける。昨日の大雨にもかかわらず、桜の花は思ったよりたくさん残っている。ごくごく薄いピンクの花が、綿菓子のように咲いている。
駅から続く大きな通りを離れて、横道に入る。竹林の中の階段を降りていくとお目当ての散策路だ。アスファルトで覆われていない土の道を歩く。雨がしみこんで湿気を帯びたやわらかい土の感触が足に心地いい。散策路は静かで緑にあふれていて、呼吸が楽になるのがわかる。きれいな空気は心もきれいにする。
小川のちゃぷちゃぷいう音を聞きながら道なりに進む。少し丘になっているあたりには、万葉集に詠われた植物が説明書きとともに所狭しと植えられている。葉っぱの類いは、雑草との区別がつかない。どんぐりがたくさん落ちている。ここらへんのこどもたちは、どんぐりを拾って遊んだりしないのだろうか。
近くのお寺の中にある大きな桜の木は、枝ぶりが見事。満開だったらきっと壮大な眺めだっただろう。散策路の端っこまで来たので引き返す。反対側の端っこを目指して歩くが、二叉路でどっちへ行ったらいいか迷う。
途中、住宅街に入り、紫色の壁の家を発見。金運アップを狙っているのだろうか。散策路からはずれて、古本屋さんや眺めのいい駐車場をめぐる。そのうち風も冷たくなってきたので、気の向くままに寄り道をしながら家に帰る。
ある春の日のデート。
*ご報告* 桜の開花とともに、蜜白玉にも春がやってまいりました。相方とはとても仲よしです。数字の2とお別れして半年間、なぐさめ、励ましてくれたみなさまに感謝。(注:相方は深町直人とは別人です。コイバナのお好きな方はメールくださいませ。)
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