蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2010年11月07日(日) 食べること書くこと

ずっとSPURに連載されていた江國香織『抱擁、あるいはライスには塩を』がついに単行本になった。連載は追っていなかったのでどんな話なのかは全然知らない。ぶ厚い。毎晩寝る前にだいたい1章ずつ読んでいく。時間が行ったり来たり、語り手が変わったりで、はじめの数行は頭の中に話を組み立てるのがやや難。それでも一度波に乗ってしまえばあとはスイスイといつものように読み進む。

SPUR11月号(だったか)にはプレミアム8の4人(井上荒野・森絵都・角田光代・江國香織)による女子会の様子が掲載されているらしい。買い損なったし、図書館のは貸出中だし、でまだ見ていない。そのうち忘れずに。

10月のプレミアム8『愛と胃袋』は4週ともおもしろく見た。江國さんはぐでんぐでんに酔っぱらってしまった、とおっしゃっていたように(かどうか本当のところはわからないが)、後半は写真が主で、他の回に比べて映像は少なめだった。撮ったはいいけれど使えなかったのか、それとも撮らなかったのか、撮れなかったのか。ノートにメモや構成を書いたりする場面もなくがっかりした。江國さんの時こそ見てみたかったのに。

井上荒野さんの回は期待以上に惹きつけられた。もちろん予め用意されていたとはいえ、そのまま物語になりそうな人たちとの出会いと井上さんの人柄がいい具合に混ざり合って、予定調和ながらいいものを見たと思う。秀逸なのは角田さんの回で、食事が最もおいしそうだったのもこの回であり、人物もすべて味わい深かった。時間をあけてまたじっくり見たい。


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