蜜白玉のひとりごと
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早くも7月。空梅雨なのか、たいした雨も降らず毎日暑い。徒歩通勤は日差しが痛い。
節電の夏を突き進む。節電の不穏、計画停電の予感、大規模停電の恐怖、・・・省エネ自体は賛成だけど、節電に至る話はなにかごまかされているような気がする。途中でうまいこと問題のすり替えがされているような、納得のいかない感じ。しじみの味噌汁に砂、みたいに。
大多数の人は真面目だから、こまめに電気消したり、エアコン我慢したり、節電商品買ったり、職場でも(こちらは消費電力量によっては15%の節電失敗1回あたり100万円の罰金があるし)、なにやら大変なことになっている。暑くて体の具合が悪くなることだけではなくて、例えば大切な何かを腐らせてダメにしてしまったり(低温室とか冷凍倉庫とか)、機械が動かせないから期日に間に合わなかったり(今日も朝からサーバ止めちゃってるし)、それどころか外に出ちゃいけないものが出てしまったり(恐ろしいけど例えば菌とかガスとか)なんかした日には、いったい何やってんだか、こっちだってたいがい危険だよ、ってならないとも限らない。今まで(今も、だ)どれだけ電気サマサマだったか。
繰り返し言うけど、「省エネ」は賛成。限りある資源だし無駄使いはしない方向で。でもせめて「今のところ安全に動いている(であろう)原発」を止めるのは、その代わりになるもので電力供給できる見込みをある程度たててからでもよかったんじゃないのかな、とやや引き気味に思う。電気がなくて「不便」なのが嫌なんじゃない。電気がないと「危険」だから嫌なのだ。今まであったはずの電力がないことで、原発事故と同じくらいか、それ以上の危機だって、起こる可能性があるんだってこと、そっち側の想定って誰かちゃんとやっているのかな、と思うのだ。
6月の熱中症搬送、昨年の3倍ってすごい数字だよ。極論だけど、電気があれば(エアコンつけてれば)死ななくてもすんだ人がもしかしたら死んでしまったのではないの?せめて夏過ぎて少し涼しくなってから運転停止やら何やらでもよかったんじゃないのかと思わなくもない。今まさに近くに住んで身の危険を感じているならともかく、そんなでもないのに、無意識に今までじゃんじゃん電気使っておきながらくるっと手のひら返してはんたーいって、私は言えない。絶対安全なんてこの世の中にはない。だから考えるんじゃないか。
こんなこと書くと怒る人がいるかもしれないとも思ったし、周りと少しずれているのかもしれないけれど、でも書いた。そう言えば亡くなった父なんて、最期の2年半くらいは家でまさに電気の力で生きていたから、他人事じゃない。病院に行けばいいと言われても、どこの病院も引き受けてくれないから家にいたのに。
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6月の熱中症搬送者数 6877人 (死亡15人)
6月27日〜7月3日の都道府県別熱中症搬送者数
愛知 512人 東京 398人 埼玉 331人 千葉 283人 神奈川 280人 ・・・ 青森 6人
*65歳以上 全体の52%
搬送時の症状 重症 3% 中等症 37% 軽症 58%
毎日新聞(7月6日)より
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