蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2012年02月02日(木) こぼれ落ちる時間

楽しいことが何もないかといえば、そんなわけもなく、小さな楽しいことというのは探せばいつでも見つけられるものである。この頃はワインを飲むことと、つまみを考えることと、料理本を眺めることが楽しい。

つまみは考えるだけで、実際にはあまり作らない。作ったらきっとひとりで全部食べてしまう。相方は基本お酒を飲まないので、ワインは私ひとりで、晩御飯の前に飲んでいる。つまみがあれば、その勢いでひとりで食べてしまうに決まっている。それから帰ってきた相方とまた普通に晩御飯を食べるわけで、そんなに食べたら流れに乗って(調子に乗って)どこまでも太っていきそうでこわい。だからおいしそうなつまみは考えるだけで、実際のつまみは一口チーズとかそんなのでいい。

料理本はイタリアとかスペインの料理や食材の本、向田邦子の料理本、雑誌「料理王国」のバックナンバーやらを眺めて、想像を膨らませて遊んでいる。たまに作ってみて、おいしかったものもあるし、がっかりしたものもある。これらは晩御飯のおかずになるからまあいいとする。

小説やエッセイを読む集中力はどこかに置いてきてしまったようなのがさびしい。図書館で借りてもほとんど読まずに返すことの繰り返し。でも借りるのをやめないのはこれはもうただの意地である。いつか調子が戻るんじゃないかと思って、目の前に本を絶やさないようにしているだけ。

時間、たくさんあるはずなのにね。どこにボトボト落っことしているんだろう。


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