蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2012年02月18日(土) トリエステに導かれて

将棋とイタリア語は、どちらも上達するというには程遠い状態だけれど、好きというか、むくむくと興味がわくので、ひとり細々と続いている。

好きなことに関係するものには自然とアンテナがピーンと張っているもので、今日初めてイタリア人の友人ができた。彼女はイタリアは北のフルウリ=ヴェネチア・ジューリア州出身で、州都はあのトリエステだ。須賀さんの話をすると、そこからすっかり文学の話題で盛り上がり、距離が縮まるのにそれほど時間は要らなかった。1冊の本をふたりで覗き込みながら、思い思いに話をした。ちょうどウンベルト・サバ直筆のイタリア語の詩が載っているページがあったので、思い切って、イタリア語で読んでもらえますか?とお願いすると、快く音読してくれた。韻をふんでいるところもおしえてもらった。彼女が読んでくれた「トリエステ」という詩は、イタリアでもとても有名な詩で、教科書にも載っているし、トリエステの人にとっては、トリエステという町の現実をよく象徴しているすばらしい詩として、とても気に入られているということだった。

今日の会話はすべて当然、日本語だった。彼女はたいへん日本語が達者なのだ。いつかイタリア語と日本語を織り交ぜて話ができるようになったら最高に楽しいだろう。想像はたくましくふくらむ。


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