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2008年04月17日(木) 「ひとつのドイツ」を理解して!ヒトラーがズデーデン問題アピール

話題

>各国を「巡幸」中の中華リレーで、現地の中国サポーターがしきりに、
one China(ひとつの中国)を連呼しているのが聞こえます。きっと長野でも言うつもりなのでしょう。

ところで、「ひとつの国」を合言葉にした独裁者が20世紀前半のドイツにいましたね。ヒトラーです。

彼は「ひとつのドイツ」を掲げ、まずは、同じドイツ語を話すけれど、それまでドイツとは別の国だった「オーストリア」を併合しました。その次に、チェコスロバキア(現在のチェコ及びスロバキア)を恫喝して、ズデーデン地方(ドイツと国境を接し、チェコ人よりもドイツ系住民が多く住む地方でした。)をドイツに編入しました。さらにそれだけでは満足せず、(ズデーデン地方ほどではないけど、チェコ本国にも少なからずドイツ人が当時住んでいたという理由をつけて、)チェコスロバキア本国をも併合しました。(NHK「映像の世紀第4週 ヒトラーの野望」を観るとそこらへんがよく分かります。特に、国を失ったチェコスロバキアの民衆が広場で慟哭する映像は涙なしには観られませんし、チベット人による五輪聖火抗議行動の映像とだぶります。)その後、もうひとりの独裁者、ソ連のスターリンと意気投合して、ポーランドを東西に分割占領する密約を結び(ポーランドのドイツ寄りの地方は、第一次世界大戦でドイツが敗戦するまで、ドイツ領だったこともあり、ドイツ人がいました。)、こうしてヒトラーは、ポーランドの西半分を支配することになります。すべて「ひとつのドイツ」の名の下に。


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