思うこと
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2008年04月19日(土) 聖火巡幸

話題
>2008年4月17日、中国外交部の姜瑜報道官は定例記者会見で、
>「聖火リレーを護衛するのは、五輪の慣例。国際オリンピック委員会
>(IOC)からも100%の承認を得ている」と中国が各地に派遣している
>「聖火防衛隊」についてコメントした。中国新聞ネットが伝えた。

今回の聖火リレーと極めて良く似たイベントが、古代中国で行なわれました。
その名は始皇帝による「天下巡幸」。

運ばれたのは聖火ではなく、中華の象徴たる皇帝。
天下統一の掛け声のもとに滅ぼされた国々に、皇帝の威光を知らしめるという一大政治イベントでした。

皇帝の乗った温涼車(温も涼も正しくは、さんずいではなく車へん。)を護衛するのは、慣例というか当然。始皇帝に恨みを持った民衆にいつ襲われてもおかしくないから。

北京政府が聖火のエベレスト登頂にこだわるのも始皇帝の巡幸を思い出せば納得がいく。
始皇帝は、古代中国で聖なる山とされた泰山(山東省にある)を始めとした山で儀式を行ないました。なお、当たり前ですが、当時エベレストは秦の領域に含まれてはいません。

なお、始皇帝は巡幸の途中で病没。皇帝の遺体を乗せた車は、そのまま何事もなかったかのように中国各地を巡りつづけ、人民に真実が知らされることはありませんでした。

イベントを続けることに意味がなくなってしまう程の深刻なトラブルに見舞われても、意地でもやり遂げようとする点でもそっくりだと思いませんか?


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