蛍桜

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

絶望的な夢を見た

県外から、会いたかった2人が香川に遊びに来てくれた
でも私は仕事やら何やらで忙しくて
2人の相手が出来るのは夜だけだった
2人はそれを承知で来てくれていたけど申し訳なかった

1日目、昼間、家にいてもらうだけだと申し訳ないので
仕事前に、最寄り駅まで車で送っていった
私はそのまま仕事に行って、他の用事もやって、夜になった

夜、家に帰ると、2人は先に帰っていた
最寄り駅からなんて、歩いて帰ってこれる距離じゃなかったけど
2人は歩いて帰ってきていて、疲れきって眠ってた

私は2人に「ごめんね」と罪悪感に溺れて泣いた

2人とも、やさしく微笑んだけど
「そういうところ、昔は好きだった」
と1人は言った




もう、全部、昔のことだったって気づいた






夢の中だけど、会えてよかった

やわらかい微笑みだったけど
もう二度と会えないという現実がよく分かった

そんな微笑みを、実際私は見たことなかったから

夢の中だけの、彼たちの微笑みだったから




他にも、大好きだった人達がその夢の中では笑ってた
私を見てくれていた
私と話してくれていた

だけど誰も、私に近寄らなかった
私の手をとらなかった

夢の中なのに、誰も私の想いを受け止めてはくれなかった
それは同時に、その想いを、消滅させなきゃいけないという現実だった




本音を言うと、まだ会いたいし
昔みたいな関係になれないにしろ、繋がっていたい

笑いあうことは出来ないかもしれないけど
たまに私のことを、思い出してもらいたい

もう完璧に、違う道を歩んでいるわけだけど
その道のこと、少しでもいいから知りたいし聞きたい





微笑んだ彼たちは、桜吹雪と共に消えた
でも、布団のぬくもりだけはまだあったから
夢の中の私も、まだ自惚れてた


ずっと、抜け出せない



泣きたいけど泣けない
誰かが悪いわけでも、私が不幸なわけでも、ないから

でも悔しい
せっかく繋いだ糸を切ってしまったこと
せっかく灯った光を消してしまったこと

それが二度と得ることのできないものだと知っておきながら
それを大切にし続けることが出来なかったこと

手を伸ばすことが図々しいと思っていたこと
ただ、勇気が無かっただけなのに
それをずっと言い訳に使っていたこと

でも、今の私も、何も変わっていないこと






こういう夢を見るたびに落ち込んで
またメールをする機会を逃す

それもまた悔しいから、こうやって日記に書く

一方通行だと分かっているけど
届いてほしいと願う


だけど、届いたって、何も意味がないことはよく知ってる
気持ちのやり場を見つけないまま
大切だから、と今までずっと持ってきた自分が悪いのもよく知ってる

だからって、捨てようとも思わない

そんな繰り返しの中で、ずっと私は迷ってるんだろうな


2009年09月06日(日)

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

 

My追加メール

My追加

enpitu skin:[e;skn]

 

Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved.