蛍桜

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分からない

時にとてもむなしくなる

よくわからなくなる

私が、しがみついているものってなんだろう?




心のどこかでは、自分はひとりじゃないと思ってる
きっと誰かが、私のことを覚えてくれていて
たまに、思い出してくれているんだと思っている

だけど、それは過去のことかもしれない
まぎれもなく、現実ではないのだから



この雫を、握りしめているのは私だけなのかもしれない
みんなで手に入れたと思っていた
みんながいまだに大切にしていると思っていた
だけど、みんなにとっては
それは邪魔なだけなのかもしれない
良い思い出ばかりじゃないのかもしれない

私は楽しかった
私は幸せだった

だけどみんなはそうじゃなかったのかもしれない

自惚れてたし
いつまでも夢見てた

私は前に進めてなかった

自分では、しっかりと歩いているつもりだったのに
その歩いている道は、ずっと円を描いていた

一周して、やっと気付いた
自分だけが戻ってきたことに、気付いた

よく分からない

何がしたかったのか
ここが好きだったのか

よく分からない

曖昧すぎる
みんなは幸せだったのか
みんなは私のことを覚えているのか
私のことをどう思っていたのか

よく分からない

ただ純粋に、信じているだけじゃ物足りなくなった
かといって、それを確かめる勇気もないから
私はただ歩いてるふりをしていた
そんな気がする


だからといって、引き返したりはしない
私は自分の選んだ道に、希望を託したんだから

そろそろいい加減、過去に惑わされないようにしなきゃ
過去にとらわれないようにしなきゃ
すがらないようにしなきゃ

私は今生きているんだから
何か、別の、生きがいを
何か、別の、最高の思い出を
何か、別に、最高の絆を
持たなきゃいけない

今が嫌になったわけじゃない

ただ、分からない


2009年10月19日(月)

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