ひとひらの想い

2007年09月25日(火) 地球へ

「地球(テラ)へ・・・」をご存知でしょうか?
原作は30年も前に連載されたSF作品ですが、私の出会いは忘れもしない、
小学校3、4年生の冬休み。
校庭開放で遊びまくって帰ってきた夕方。
何気につけたチャンネルで、映画化された作品を放送していたのを、たまたたま
見たのが始まりでした。

当時はまったく知識がなく、SF好きだったので何の気なしに見始めたのですが
あまりのスケールの大きさと衝撃的なストーリー展開に衝撃を受け、しばらく
放心状態になったのを覚えています。
(口も開けっ放しのアホ顔でした)

その後、もう一度テレビ放送があったので、ビデオ録画し、何度もくり返し
見たものです。

それから約20年。
大人になった今、再びこの作品を見られるなんて思ってもいませんでした。
4月の放送から先週の最終回まで、2度ほど見逃しましたが、毎週見てました。
(見逃し分もネット配信サービスで鑑賞済み)

子供のころの印象が強烈なので、今見てどうなのか、イメージが壊れるんじゃないかと
いろいろ不安のほうが大きかったのですが、最後はやっぱり子供のころと同様、
切なく胸が痛く、希望を感じるものの、やはり胸にはぽっかり穴が空き、
そして口はまた開けっ放しなわたくし。
それでも今回は、時代もあるのでしょうか。
「ああ、でも良かったよ!」と思える終わり方。

最初はなんでいまさら地球へ・・・なのか?疑問だったのですが、もう途中で
「今だから地球へ・・・だな」と。

自分の命がなくなっても、世代を超えて、想いを受け継いでいく素晴らしさを感じましたね。
崩壊した地球が、最後のシーンで元の青い地球へ戻っていたところで涙。
伝えたい想いは、ちゃんと繋がっていったんだな。
(内容はあえて書きません)

ただ、テレビ版ならではの展開も最高なのですが、「昔見たのは違かった」感が
だんだん大きくなってきまして、本屋でコミックを買ってきちゃいました。
読んでみたら、コミック、映画、テレビと、最後はみんな違いましたね。
コミックと映画はほぼ同じかな。
テレビ版が一番、優しい終わり方だった気がします。
(コミック読んで、再び気分はブルーです)

テーマ的には環境破壊も少しからんでたりするので、子供のころは
SFだと思ってた部分も、今にしてみれば、なんだか妙にリアルな問題として
そこまできてる感じもあって、危機迫るものがあります。

そして、空が青いのも雲が白く浮かんでいるのも、当たり前だと思っては
いけないのかもしれません。
今朝、テレビでオーストラリアが干ばつによって、湖だった場所が
砂になっている風景を見ました。

テレビ版「地球へ・・・」で、崩壊した地球を元に戻す為「浄化している」という
台詞がありましたが、反対に今の私達が存在してることは、「地球へ・・・」的には
地球を「汚染している」のかもしれません。
それでも人間にとっては、愛すべき地球。

大人の目線で、善と悪が最初から分かれてしまっているアニメも多いですが
それぞれの想いを抱いて、迷いながら強く生き抜き、次世代へ紡いでいく
登場人物達の誰かに、何かを感じてくれたらいいなあと。
ていうか、この作品を見て何も感じないのであれば、人類よりも「グランドマザー」に
近いかも・・・。

ちょっと難しいけど、子供にこそ見てほしい作品のひとつです。


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