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■ 『いのちみつめて』
毎日新聞『いのちみつめて』のコーナーに、同じ詩集仲間である矢川珠貴さんのことが載っている。 紙面で彼女の体験を改めて読む。 読者は、この記事を読んで何を思うだろう?
恵まれた環境で育った人なら、「世の中にはこんな人もいるんだな」と思い、まるで住む世界が違うように思うのだろうか? 本当に、当たり前に身近にいるかもしれないのに…
親に訴えたい気持ちが、最近では世間に訴えたい気持ちが強くなってきた。 変わらない親に期待し、いつまでも思っていても仕方がない。 それよりも世間のあまりにも無理解な、悪意がないゆえに厄介な干渉に訴えたい。
その善意ある干渉が、時として私たちを苦しめる。 なぜだろう? なぜなんだろう? あまりにも惨い体験のため、自分の身に置き換えて見ることができないからだろうか?
子供連れ去り事件が多発してるが、これも虐待の一種であろう。 実親からの虐待でないだけで、大人が弱い子供を自分の欲求を満たすための道具にするのに変わりはない。
無事保護されると「良かったね〜無事で」と皆、口を揃えて言う。 確かに殺されたり、行方不明のままよりはいい。 でも、その子供の心には一生拭い去れない傷が残るかもしれないのだ! ただ(良かったね〜)と単純には喜べない。 その子の人生をも、左右するほどの傷を負っているかもしれないのだ!
ましてや、日常的に実親から虐待を受けてきた子供の傷を思ってほしい。 保護されて一番安心できるはずの親からの虐待である。 想像するのは難しいと思うが、一生癒されがたい深い傷を負ってることを理解してほしい。 体験したことない人に理解を求めること自体、難しいことかな? 最近、諦めにも近い気持ちだ。
マスコミが注目してくれるだけでも、良しとしなきゃいけないかな? 社会全体が、家庭に優しい存在になってほしい。 政治もそうだけど…
2003年10月08日(水)
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