マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

エンピツの新ジャンル・日記読み日記。 - 2002年09月14日(土)

 この間、「エンピツ」のホームページを見て、非常に驚いた。
 何に驚いたかといったら、なんとジャンルが増えているのだ。なかでも、心惹かれたのが「日記読み日記」。
 WEB日記を書くときに「いかにしてアクセスを増やすか?」というのは、誰もが一度は考えることだと思うのだが、まず一番大事なことは「みんなが知っている話題を書く」ということだ。
 恋愛日記が人気があるのは、恋愛というのは、多くの人間にとって共通体験であるし、興味を引かれる対象であるからだ。これが「隣の佐藤さん(40)の日常生活」なんてのだと、文章の稚拙に関係なく、読みたい人は少なくなる。興味を持つ母集団が多ければ多いほど、一般的にアクセスは多くなる傾向がある。
 いわゆる「アダルト日記」に人気があるのも、まあ、アダルトは大部分の人類にとって共通項的な興味の対象であるからなのだ。
 つまり、訪問者にとって、まず大事なのは「何が書いてあるか?」であって「どう書いているか?」ではない。
 そういう意味では、エンピツのランキングに興味がある人は、自分で日記を書いている人が多いだろうから、「日記読み日記」には、潜在的なニーズがあるといえると思う。自分の日記が紹介されるかも…というちょっとした期待もあるわけで。
 読み手としても、これだけ日記がたくさんあると「どの日記を読んだらいいか?」というのは、なかなか難しいのだ。で、いくつか拾い読みしてみて、「お前の会社のK君のことなんか、どうでもいいよ…」とかぼやきつつ、日記読みを投げてしまう。一読しただけで、興味をもてる日記の割合なんて、実際そんなにたくさんは、ないものなのだ。
 
 日記読みにとっては、これだけ数が増えると、どれを読むのかって、悩ましい。結局、アクセスの多いところから…ということになってしまい、埋もれてしまう面白い日記が(たぶん)多発していることだろう。
 今こそ「本の雑誌」ならぬ「日記読み日記」にとってのチャンスだと思うんだけどなあ。少なくとも、「エンピツ」で日記を書いている人たちにとっては、ものすごく需要がありそうなジャンルなのに。
 今のところ「日記読み日記」に、それらしいものがほとんどないことに、ちょっと驚きつつ。せっかく新しいジャンルを作っても、これじゃ意味ナシ。
 というか、「ジャンル分けしにくいから、『日常・生活』」っていうのはわかるんだけど、「ジャンル分けしにくいから『日記読み日記』」というのは、さすがに不自然な気がするのですが。


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