雑文祭に必要なモノ。 - 2002年09月21日(土) 有料版の振込みを済ませた途端に忙しくて書けなくなるなんて、皮肉なものだ。 今日「こっそり月見雑文祭」に参加したんだけど、他の人の作品を読んでいると、正直なところかなり気が滅入る。みんな巧いなあ。 僕は文章を書くことが大好きなので(仕事用除く)「雑文祭」というのには、前々から興味があって、何回か参加もさせてもらっているのだ。 今回の「月見雑文祭」は、いろんな有名サイトの人たちも参加されていることもあって、やや気後れしてしまうところもあるのだけれど。 こういった雑文祭について、前にちょっと気になったことがある。 それは、某所で行われた匿名・投票制のテキスト企画でのことなのだが、 ある投稿作について「それは、心理学的に、どーたらこーたら、なのです。 もっと勉強してくださいね」というようなコメントがついていたこと。 僕は人が書いたのを読むのも大好きなのだけれど、一読者としては「作者に要求される」ということほど嫌なことはない。どうして説教されなければいけないのか。 あまりに一般常識ならともかく、管理人の職場の人間関係への理解とか、専門的な心理学の知識とかを「要求」されることは苦手だ。 ただ、これは、すべての専門用語をスポイルしているわけじゃない。 たとえば、医者日記で、すべての医療器具や病名に長々と注釈とかついていたら、そんなのあんまり読みたくないだろうし。 (ひょっとしたら、「なんとなく、クリスタル」みたいに評価されたりするのかな、徹底的にやれば意外と面白いかも) しかし、専門家向けのサイトならともかく、専門的な知識を「こんなことを知らない方が悪い」というような態度のテキストサイトは、やっぱりあんまり読みたくないし、また行こうとは思わない。 雑文祭は楽しい。 書くという自分の趣味を同好の人々と分かち合うってことは、すごく楽しいことだと思う。 でも、その一方で、あまりに自分の価値観を押し付ける人ばかりでは、売れない小説家が時代を呪いながら作る同人誌みたいじゃないか? 出店がみんなタコヤキや金魚すくいの「祭り」なんて誰が行くんだ? キャリアが長い方が偉い、こんなことも知らないのか、とか言い始めたら、キリがないよなあ、そんなの。 僕は、書き手にも読み手にも「一般常識」以上のものは要求しないのが、「祭り」に対する正しい態度だと思っています。 いや、同人誌なの!と言われれば、返す言葉はないんだけどさ。 ...
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