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「書くことがない」なんて、嘘。 - 2003年02月10日(月) 「書くことがない」という書き出しから、いかに書くネタがないかをつらつらと書き連ねる技法は、直木賞作家(僕にとっては、競馬好き、オンナ好きのオジサン、というほうが通りがいいのだけれど)高橋源一郎によって極められたとされている。そしてそれ以降は、いわゆる 僕は、書くことがない、という悩みを抱えたことはあまりないのだけれど、ときどき、うまく書けない、とか、書きようがない、というように感じることがある。 今日なんかは、まさにその典型であるわけで。 たとえば、休みの日で1日ゴロゴロしていた、とか、風邪で寝込んでいた、なんて日は、「書くことがない」し、好きな歌手のコンサートに行った日は、「書くことがたくさんある」と考えるのが、一般的だと思う。 でも、僕はけっこう長く日記を書いてきて、最近思うことがある。 「書くことがある日の日記は、実は、あんまり書き手にとっては面白くない」 何故かというと、ただ事実を羅列するだけで、終わってしまうことが多いからだ。 何時何分に家を出て、何時何分に会場着。憧れのナントカちゃんは一曲目に何を歌い… 実は、こういうのは書いていてもなんだかやっつけ仕事をしているみたいで、あんまり面白くない。報告書作成、って感じで。 逆に、イベントがない日は、いかにその日常のルーチンワークから話を広げていくか、という楽しみがある。なんか訳わかんないところに話が飛んで行ったりもするのだが、そういうのもまた良し。 読んでるほうは、「何じゃこりゃ!」と思ってるかもしれないけれど。 でも、ほんとうに書けないときが、ごくたまにあるんだよなあ… それは、書くことがないんじゃなくて、書く気力が起きない日、です。 今日は、そんな日。 ...
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