マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「雨」に関するテキスト〜『Rain or Shine』 - 2003年03月06日(木)

今日もまた雨。
僕は、けっこう雨が好きだ。
雨の日の朝のけだるい雰囲気も心に馴染むし、
布団で聴く「バラバラバラ」という雨が屋根を叩く音もキライじゃない。

運動はあまり得意じゃないから、運動会やマラソン大会の日の前日の夜は、
「明日は、雨降らないかなあ…」と、ずっと願っていた。
でも、実際に雨が降って中止になってみると、単にそれは、執行猶予になっただけなのだ。その次の日は、また運動会。

大人になったら、少し雨がキライになった。
車は運転しにくいし、泥だらけになって家に帰るわけにもいかない。
競馬場だって、わけのわからないレースが多くなる。
それでも、僕は雨がそんなに嫌いじゃない。
なんとなく沈みがちな自分の心と世界が同調してくれているような気がする。


「私、雨は大キライ」という女の子がいた。
「だって、髪も服も濡れるし、気持ちが沈んじゃうじゃない?」って。
「そうだね」と僕は頷きながら、「この女とは、一生仲良くなれないな」
と確信したものだった。

彼女は、今でも何故か僕の傍にいる。
晴れた日に、僕がなんとなく鬱々としていると、人の気も知らないで
「今日はいい天気で気持ちいいね!」と喜ぶし、
朝から雨が降っていると、
「雨、やだなあ。洗濯もできないし、出かけられないし」と嘆く。
そんなとき、僕は、雨と心をシンクロさせて、リラックスしているのだ。

晴れれば彼女が幸せで、降れば僕がのんびりできる。
けっして噛み合わないけれど、そんな生活も悪くない。

曇りの日は、どうするかって?
そうだな、ひとつの布団で、幸せを半分ずつ持ち寄ろう。



「何ボーっとしてるの!」
あっ、そんなことボンヤリ考えていたら、雷が落ちた…



...




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