―No,―

2004年03月27日(土) monochrome

灰色の空に変色した
僕らが眺めていた雲も
出逢ったあの夏の日の空は
澄みすぎていて雲もなかった

言葉も感触もすべて遠のいた
未だ近くに居るはずなのに
互いを隔てる関係を拒否する
崩し切らないことが哀しすぎて

隣は既に誰かの為のもの
常に誰かのものであったけれど
愁える君の理由が分からない
約束はすべて消せないから

滲む手紙の文字に時間を感じさせられた
未だに残っているもらったもの
捨てることもできずに置いてある
手に取ることもなく動かさずに

愛しすぎていたんだね
傷つき過ぎていたあの日から
舐めあえたのはほんの一瞬だけ
古傷から流れても誰も舐める人は居ないから


 < キノウ  【 モクジ 】  アシタ >


まじゅ

My追加