2002年02月21日(木) |
入院一日目 鼻管ちゃん |
出産した次の日からが入院一日目となるらしい。 入院は5日間。出産翌日、つまり入院一日目から授乳が始まる。
朝起きて、股の痛みに顔をしかめつつ、なんとか円座に座ることはできた。 トイレは毎回恐怖だった。 前日、出産後にトイレに行くと、お股が腫れていた。傷口は見ていないけど、旦那様によると倍くらいに腫れあがっていたらしい。 そうそう、出産後のトイレは、ちょっと痛かった。傷口が痛いのではなく、たぶん、導尿したからだと思う。ピッてなんだか腰の引けるような変な感じがした。
旦那様は徹夜明けだったこともあって、出産翌日も仕事を休み、私の実家に泊まっていった。私以上にヘロヘロになっていた。 でも、やっぱり興奮していたみたいで、夜、お酒を飲みながら「次の出産も立ち会いたいです」と私の両親に言っていたらしい。できたら子どもにも立ち合わせたいとか、なんとか・・・ 私といえば、陣痛中は「二人目なんて絶対無理!」と思っていたばかりなので、次なんて全然考えられない。 けど、やっぱり次も立ち合ってほしいなあ・・・せっかく腰を擦るのも上手になったのに・・・
入院一日目、朝から旦那様が病院に来てくれた。 「おめでとう」と「がんばったね」と「ありがとう」の意味をこめて花をプレゼントしてくれた。 出産から24時間たっていなくて興奮中だったのか、花を見てまた涙ぽろぽろ。 そんな私を見て、旦那様はにこにこ。 二人で我が子を新生児室まで見に行くことにした。
私は自分で産んではいたんだけど、産まれてすぐに少し抱っこしただけで、実はほとんど抱っこしていない。 旦那様は、産湯の後に看護婦さんに抱っこさせてもらって、手を握ったりほっぺたを触って喜んでいた。で、そのことを自慢するのよ、私に・・・ むむ!じぇらしぃ〜〜〜 いいもん、いいもん。これから旦那様よりたくさん触れるんだもん。
新生児室に並ぶ赤ちゃんの中に我が子を探したけれど、いない。 どうも、1人、お医者さんと看護婦さんに何かされて泣き叫んでいるのがうちの子らしい。 「何かの検査かなあ」とのん気な両親。 処置が終わった我が子は、なんと鼻から管が伸びていた。 おお〜〜〜 普通なら心配するのかもしれないけど、この時、私も旦那様もデジカメとビデオカメラで、めずらしい鼻管姿の我が子の撮影に夢中になってしまっていた。 小児科のお医者さんがすぐに説明してくれた。晃太朗は、たくさん羊水を吐いていたので口からミルクを飲んでも吐くといけないから、管を通したらしい。 そういえば、前日、新生児室に見にいったら、服に茶色い染みをつけていて、ああ、羊水吐いたのねって話していたんだっけ。 生まれたばかりの赤ちゃんにはよくあることなので、心配ないですよと言われたものの、めずらしがってカメラをかまえていたくらいなので、はいはい、と笑顔で説明を受けていた。
さて、授乳の時間になった。 妊娠中から我が子におっぱいを吸わせるということを楽しみにしていたので(というか、どういうものか興味津々だったので)はりきって授乳室にむかった。 同じ日に出産した人と二人で看護婦さんから説明を受けたが、なんと、私はこの日一日お乳をあげられないことがわかった。 どうも、あの鼻管のせいらしい。 があぁ〜〜〜ん。ショックだわ〜〜〜 飲ませる練習ということで口に含ませることはしたんだけど、どうも物足りない。 大体、妊娠中から乳が出ていたから、絶対母乳を出す自信があったのに・・・ 晃太朗も上手に吸ってくれたので、すぐに口から乳を離すと物凄くうらめしそうな物欲しそうな目を私にむける。 「私が悪いんじゃないのよぉ〜〜母だってあげたいのよぉ〜〜」 と晃太朗に言い訳し、その日はミルクをあげたのだった。 それにしても、産まれたばかりの赤ちゃんって、なんであんなにふにゃふにゃしてるんだろうねえ。 抱っこもオムツを替えるのも、おっかなびっくり怖かった。 けど、人間慣れていくもので、この日の最後の授乳の時間には平気になっちゃうんだなあ・・・ 今じゃ・・・大きな声では言えません。はい。
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