イレコミ音楽
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2002年04月04日(木) 『さあ、もういっぺん』豊田勇造

『さあ、もういっぺん』豊田勇造 1976年

 “豊田勇造”この人の名前を聞くだけで、ものすごく力強いイメージが湧いてきます。男性的で、ストレート、パワーと夢まっしぐら〜の姿勢は非常に好みでした。この『さあ、もういっぺん』のアルバムは、特に忘れられない一枚で、これには彼のフォークシンガー魂が満杯に詰ってるように思います。どの曲を聞いても感化されたものばかり・・・、曲はもちろん歌詞もよ〜く思い出すのでした。

 その中でもこの3曲は忘れられないのです。

 「ワルツを踊ろう」は凄いラブソング。“もしもお前が桜貝なら〜、俺は星降る夜の海♪離れ島から監獄から〜歌おう愛の歌、お前と幸せに狂いた〜い♪”なんて歌われてまして・・・こんな愛情表現されたら、そら、ひとたまりもありません、グラグラきちゃいますね。

 「ブルーズをやろうぜ!」は、とにかくカッコイイ曲。歌の中で亡き友人へ“今晩化けてこぃ〜ブルーズをやろうぜ!”とか、“いつか俺が死んだら〜さんずの河原で、ブルーズをやろうぜ!”とか、“閻魔の前で〜ブルーズをやろうぜ!”とか歌われてて・・・(笑)そんな風に歌いきってしまえることに脱帽しちゃうのでした。この曲のギターは耳コピーして、よく弾いて練習しましたよ〜。

 「ある朝高野の交差点あたりを兎が飛んだ」は、とても印象的な曲♪。語りから始まるこの曲の歌詞がとても興味深くて、シュールさも漂う傑作なのでした。曲の最後で“さあ市電よ、俺を乗せていってくれ〜ミシシッピー川へ〜♪”と歌われてて、当時の勇造さんがミシシッピー川へ行きたかったことが伺えたりもしてます。関西弁が好きになったのは、この曲の語り部分の影響大なのですヨ。題名からも、どことなく感じられる不思議ワールド的曲でした。

 中・高生で聞いていた“豊田勇造”さんの『さあ、もういっぺん』はギターを持って歌うという自己表現を教えてくれた一枚でもありました。その後、彼は憧れのミシシッピーや、ジャマイカへ旅が実現して、その他、台湾、タイなどを旅して、感じたことを歌にしながら活動されています。現在もバリバリのフォークシンガーなのでした。(^−^)うれしいかぎりですよ〜。


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