Subterranean Homesick Blues...YANG(ヤン)

 

 

第4話 アップルパイ - 2002年02月26日(火)

今日のブライアンはちょっとごきげん。
月に一回のアップルパイの日。
ママが焼いてくれるおいしい、おいしいアップルパイ。
待ちきれないブライアンはフォークをもって何度も机の上
をたたいていた。
「しょうがないわね。まるで子供なんだから。」
ママこと奥さんのジェニファーが呆れ顔でパイを運んできた。
ジェニファーがいなかったら、毎日でもアップルパイを食べ
続けていただろう。
「ヒャッホー、パイだ、パイだ。」
ブライアンは焼きたてのアップルパイにむしゃぶりついた。
もう誰も彼を邪魔することはできない。
ほとんど食べ終わる頃、ブライアンの頭に何かがよぎり
フォークの動きを止めた。「なんだっけ?まあいいや。」
ブライアンは食べつづけた。

思いだせ。立ち上がるんだ、ブライアン。
アップルパイは日本でも食えるんだぞ。


つづく





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