第6話 ミッキーマウス - 2002年02月28日(木) 「ミッキーマウス、ミッキーマウス僕の大好きな ミッキミッキマウス。」 部屋中に響き渡る子供のような声。 いったい誰が歌っているのかな。 もちろん、僕らのブライアン。 大好きなディズニー映画を見ているブライアン。 特にお気に入りはミッキーマウス。 もう2時間もテレビを見ながら歌っている。 ジェニファーもお手上げ。 しまいには、ソファの上で手を頭の上に のせてミッキーの真似をして踊りだした。 テレビのリモコンが転がり落ちた。 チャンネルが変わって派手な画面に変わった。 グラミー賞の授賞式だ。 「特別栄誉賞、ブライアン、おめでとう。 素敵な音楽をありがとう。ブライアン。」 司会者が高らかに声をあげた。 会場から割れんばかりの拍手がおこった。 「あっ、わすれてた。」 ステージにはマイクラブが代わりにあがってきた。 「こいつ、マイクのやつ、もう遊んでやんないぞ。」 ぷんぷんのブライアン。 ブライアン怒ってる場合じゃないぞ。 陽気に踊っててどうする。 みんなが待ってるぞ。 立ち上がれブライアン、歌えブライアン。 つづく -
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