Subterranean Homesick Blues...YANG(ヤン)

 

 

ボールの行方 - 2002年06月24日(月)

ゴールの瞬間は歓喜の時であり、
特別なものである。
点がはいらないのがサッカーであり、
それがゴールへの欲望をさらに強いものにする。

ボールはただ、ゴールネットにはいっていくのではなく、
そのシュートだけがもつリズムとともに生まれる。

目を見開いてそのボールを追うことができるのか。
それが、味方のボールでも敵のものでも。

ゴールが今にもはいろうとしている瞬間、一歩手前で
「はいった」、「はいってしまった」という言葉は一緒に
サッカーをみていると回りから時々出てくる言葉である。
これは敵のゴールが入る場合が多い。

そのあと、実際にはいることもあり、はいらないこともある。
目を見開く必要がある。
じっと受け止める必要がある。

そこには、その人のものへ向かっていく姿勢が現れてしまっている。

ゴールする前に言葉にすることで、実際にシュートがはいった時の
衝撃をやわらげようとする自己防衛本能みたいなものが働いている。

敵にゴールを入れられることはとても怖いことだ。
だが、戦いがおわったわけではない。
最後のホイッスルが鳴るまでじっと見つづけていかなければ
ならない。

やられるときもある。それを恐れていては戦えない。
敵のゴールこそじっと目を見開かなければならない。







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