![]() DiaryINDEX|past|will
艦長日誌 西暦2007年4月16日 ![]() これはやはり昔のような信仰心が薄れてしまったことに寄ることが大きいのだろうか。神主が不在の神社も多い。都市部では信仰心の低下、田舎では過疎と、理由は違えど氏子が減少している現実も。地域のお祭りも、昔は神社やお寺を中心にして行われていたものが、今は存在感が小さくなっている。 神社の境内で目にする鳥居、石碑、石灯籠などには、寄進した人とその年代が刻まれているし、社殿の建て替えに寄進した人の名前なども残されている。昔の人は競って神社やお寺に寄進し、神や仏の加護を得ようとしていた様子がうかがえる。もちろん現在でも新しく寄進されたものを目にすることはあるが、どれも規模が小さい。思うに昔は藩主や土地の名士、富豪などが信仰の証として進んで寄進をしていた様なのだが、現在ではそういうものが少ないようにも感じる。人の多く集まる大きな神社なら一般に寄付を募って独自に維持、改修をしていけるが、そうでないところは寂れる一方。どうにかならんのかなぁ。神社庁は何か対策ないんかな? 豊かになり自然の驚異や厳しい生活から遠ざかっている日本社会では(もちろんそれらに晒されてる人たちも大勢いるが)、信仰は年を追う毎に希薄になり、その一方で怪しげな新興宗教が人々をだまし金を巻き上げる。道徳の欠如、治安の悪化、日本はどこへ向かうのか。 別に宗教的なことを奨めるつもりはないが、人々の生活に根ざし、自然を敬い、土地と人々の安泰を祈ってきた神社は日本の誇るべき文化だと思う。もちろんお寺や石仏、道ばたにあるお地蔵さんや道祖神なども同じだ。ナショナリズム的なものではなく、地域に親しまれ、歴史を刻んできたものを、我々はもっと大事にしなきゃいけないんじゃないかと感じる。
ぐん
|HomePage
![]() |