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2007年05月02日(水) 石見銀山遺跡散策 2日目

艦長日誌 西暦2007年5月2日

 石見銀山2日目。昨日は大森の街並みを半分見て時間切れになり、肝心の坑道(間歩)を見ていないので、今日は一番に龍源寺間歩へ向かう。自転車で向かうが結構遠い。徒歩だと結構きついよなこれ。ホント自転車持ってきて正解。

 龍源寺間歩は正徳5年(1715年)に開発され、代官所直営の五か山の一つ。長さ600mにも及び、石見銀山では大久保間歩に次いで2番目の大坑道。この坑道を人の手で掘ったのだから、その苦労は計り知れない。



 龍源寺間歩は観光用に別の坑道を掘って裏の谷へ通り抜け可能なようになっている。坑道を抜け下っていくと、佐毘売山神社がある。長い石段を登ると立派な社殿が現れる。鉱山の守り神である金山彦命を祀る。永享六年(1434)美濃郡益田(益田市)にある佐毘賣山神社からご分霊を移し祀った。拝殿の重層屋根は天領特有の形式だそうだ。


 佐毘売山神社の横から奥に伸びる山道を歩いていくと、新横相間歩がある。江戸中期に開発され、五か山の一つ。立ち入り禁止だが入口から中をのぞくことができる。


 大森の街並みへ戻るのに、銀山遊歩道を通ってみる。銀山川沿いの緑に囲まれた気持ちいい小道だ。道沿いに寺社跡やお墓、間歩跡、精錬所跡など見所多数。一つ一つ見て歩くととにかく時間がかかる。寺社は各宗派のものがいくつもあったようで、今では跡地のみで墓石や石塔だけが残っている場所が多いが、往時は日蓮宗だけでも五か寺あったそうだ。


 ようやく大森の町並みまで戻ってくる。すでに昼を大きく過ぎている。腹は減ったがこの町では食事できる場所が少ない。焼きたてのパンを買って食べて誤魔化し、ギャラリーや町並みを見て回る。


 主要な見所はある程度見て回ったので今日は早めに切り上げ。まだ見ようと思えば仙の山や山吹城跡、間歩跡などいろいろあるのだが、今日はちょっと贅沢して温泉津温泉の旅館泊まりなので、そちらへ向かう。今日泊まったのは「もりもと旅館」。インターネットで1室だけ開いていたのをなんとか予約できたのだが、思っていた以上に雰囲気の良い旅館だった。岩石狸湯と名づけられた内湯は薬師湯からの引き湯。奥の壁が自然の岩石で雰囲気良し、泉質ももちろん良し。食事も近海の海産物を中心に、豪華ではないが品数も多く美味しかった。写真のほかにも鯛のホイル焼きやサラダ、鯛のお吸い物にデザートと、おなかいっぱい大満足。


 旅館の温泉とは別に温泉街を散策して元湯と薬師湯にも入り、温泉街の楽しみを満喫。いやはや贅沢な時間です。マッタリほっこり過ごし、明日は街道を歩く予定なので早めに就寝。


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