沢の螢

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春の愁い
2002年02月22日(金)

暖かくなってくると、花粉症に悩む人が増えてくる。我が家の主もそのたぐいで、2月半ばから4月初め頃まで、つらい季節となるようだ。
外出時には、柔らかいティッシュが欠かせないし、洗濯物は、その分だけ外に干さず、うちの中につるしてある。天気のいい日でも、布団を干すわけにいかず、ベッドの上に広げるのがせいぜい、花粉がつくのを防ぐためである。
外から帰ると、うちに入る前に、コートなどの花粉をよく落とさねばならない。それでも、中に入ったとたんにクシャン、クシャンと、くしゃみを連発するのは、窓から入った微妙な花粉のせいである。
若い頃は、こんなことはなかった。花粉症というのは、生まれつきのものでなく、ある時突然発症するらしく、その原因や、発症のメカニズムはよくわからないそうだ。大気汚染が一因という説もある。
注射や、投薬による治療も試したことがあるが、あまり効かないようであるし、別の副作用がありそうな気がして、止めてしまった。
この2年ほど、どこで知ったのか「甜茶」がいいと聞き、煎じて日常的に飲んでいる。薬と違って、即効性はないが、体質改善になるのではないかといって飲み始め、今年あたりは、少し効果があったのか、点鼻薬など使わなくても、それほどつらくはないようだ。
人によって効き目も違うので、やたらとは勧めないが、医者や薬の力を借りたくない向きには、試してみるのもいいかもしれない。
でも、私が知らせてあげたある人は、効き目がないといって、半年もしないで止めてしまった。こういうものは、「鰯の頭」みたいなものだから、無理することはないのである。
私の場合、花粉症ではないが、若いときは、この季節、やたらと目が痒くなり、涙が出たり、腫れぼったくなるので、鬱陶しかった。
しかし、ある時から、その症状が出なくなった。なぜだか判らない。年齢とともに、どこか体質の変化があったのだろう。
「暖かくなったら・・」という挨拶が聞かれるこのごろだが、私は、1月半ばから2月初め頃までの、寒い静謐な季節の方が好きだ。

2002年02月22日 21時13分47秒



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