沢の螢

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腰痛三日目
2002年03月12日(火)

今朝は、なかなか起きられなかった。
体をひねると痛いので、仰向けになっているしかなかったが、お腹もすいてくるので、亭主におにぎりを作ってもらい、寝床の中で食べる。「おにぎりなんて作ったのは、学生時代の合宿以来だ」などといいながら、あるじ殿の作ったおにぎりは、ふわっと丸めて海苔で巻いているので、持ったとたん、ぼろぼろこぼれてしまい、食べにくくて困った。しかし、ひとつはじゃこ、もう一つは鮭が入っていて、おいしかった。
家にいると、こき使われると思ってか、テキはそそくさと支度をして、スポーツクラブへ出かけてしまう。「女房の部下になるより、元の上役の部下になる方がましだ」とか何とか言う川柳が流行っているそうな。このハクジョウモノ!
元気が出たので、やっとの思いで起きてみたら、ぎりぎりと痛みが走ったが、そのうち、だんだん体が慣れてきたので、庭の水撒きなどする。
堅い椅子に座るか、立っている方が楽なことがわかった。
テキは昼過ぎ戻り、少しばかりの食べ物や材料を冷蔵庫にしまい、また夕方からジャズのライブハウスに行くと言って、出かけてしまった。
このところ、そういう仲間が増えて、魅力的な女性もいるらしく、時々誘われてはウキウキと出かけていく。
最近、妙齢のキャリアウーマンの間で、「お借りするよそのご亭主」というのがはやっているそうな。お金も自由もある女たちは、今更結婚して、亭主の世話なんかするより、すでに家庭を持ち、安定した立場にある男を捜して、いいところだけいただくのだそうだ。
身の回りの世話なんか、奥さんに任せておけばよい、人の家庭に入り込むつもりはさらさら無く、かといって、独身の男は、なまじ結婚などと言う可能性があるから面倒くさい、家庭持ちなら、その心配もないと言うことらしい。
身勝手なと思うが、同姓としてわからないこともない。それだけの力のある女は、そういう生き方をすればいい。老後のことも自分で、考えるのだろうから。ただ、我が亭主が、彼女たちの身勝手の標的にされるのは、ごめん被りたい。
そこで私はこう言った。「もし、キケンを感じたら、ウチのカミさんがねえ、とさりげなく言ってやるといいわ。その一言で、女は冷めるから」
とにかく早く腰痛とおさらばして、美容院にも行かねば。

2002年03月12日 20時46分51秒



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