沢の螢

akiko【MAIL

My追加

脳の憂い
2002年07月03日(水)

連れ合いが、脳のCTスキャンを受けてきて、「ショックだよ」という。
本人の気づかないうちに、微量脳梗塞があるとのこと、脳の縮みもあるそうで、「いよいよキタか」と、悄げている。
でも、よく訊いてみると、年齢的に、ごくふつうに見られる程度のことらしく、たまたま、パソコンをやっているとき、腕が痺れるので、気にして、いつも行っている開業医で、診てもらった結果のことだった。
はじめは頸椎か、肩か、と言っていたが、念のため、CTを勧められたのである。
検査しなければ、判らずにすんでいたところだった。
原因は、どうも酒の飲み過ぎらしいというので、好きな飲酒も、減らすと言う。
「若いときから、あんなに呑んでて、何もなかったらおかしいわよ」というと「君は、思いやりがないなあ」と、がっかりしたらしい。
連れ合いと酒は、女房の私より、縁が深いのではないかと思う。
私は、父親が酒飲みだったので、結婚するなら一滴も呑まない人がいいと思っていたが、若気の至りで、酒飲みと一緒になってしまった。
連れあいの父も酒飲みで、だいぶ母に苦労をかけたらしく、連れ合いも、自分の母親の前では、ほとんど呑まなかったらしいのに、女房ならいいと思ったのか、本来の酒飲みの血が出てきたらしい。
最近、自分の酒の量がコントロールできなくなったようで、外で呑むと、悪酔いすることが多くなった。
「禁酒日」などを設けていたはずが、いつの間にか、「毎日が飲酒日」になっていた。
私も、お酒は嫌いではないし、かなりイケるほうである。しかし、過ぎた酒が、体にいいはずはないことは、よく分かる。
痴呆の原因の一つに、過度の飲酒というのも、指摘されている。
でも、そんなことをいくら言っても、酒飲みというのは、馬耳東風、スキャンで示されて、ビックリして、初めて、認識するのだろう。
本人がショックを受けているのに、重ねて言うこともないので、知らん顔していたら、気を取り直し、夕べは、「適度の酒はいいらしいよ」などと言い、寝酒を飲んで安眠していた。
そして、今日は、スポーツクラブに出かけていった。

2002年07月03日 12時05分14秒



BACK   NEXT
目次ページ