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友人と銀座和光の前で待ち合わせた。 「暑いから、店の中でね」という約束に、私は、10分ほど遅れた。 あの辺の四つ角が、久しく見ない間に、様変わりして、やや迷ったこともある。 服部の大時計が見えないので、出口を間違えたかと思ったら、外側のお化粧のために、和光の正面が、すっぽりと、覆いが掛けられていたのだった。 ちょうど時分どき。 2年ほど前に入った、感じのいいフランス料理店に行くことになったが、その周辺に見当たらない。 探したが「どうも、なくなったみたいね」と、見切りを付けて、行きずりの店に入った。 銀座も、近頃は、あまり来なくなって、ちょっと間があくと、こんな風に、あったはずの店が、消えてしまったりする。 人通りも、ひと頃に比べて、少ないように思われた。 20代の中頃、私は、銀座7丁目にあった広告会社で働いていたので、銀座というのは、懐かしい場所である。 新入社員の頃は、上司が、昼ご飯を食べに連れて行ってくれたり、昼休みに、銀座通りのデパートをめぐったり、近藤書店や、日比谷近くの音楽喫茶で、人と待ち合わせたこともあった。 並木座という映画館も、よく行った。 新婚生活を送った麻布のアパートから、都電で銀座まで30分、有楽町のフードセンターで、食料品を買って、走って帰ったこともあった。 それらのことが、断片的によみがえって、一度も住んだことはないのに、ふるさとのような懐かしさがこみ上げてくる。 都電は、とっくに廃止になり、並木座も、今はない。 お茶を飲むために入った店で、「銀座百点」をもらった。 この小冊子だけは、ずっと続いているようだった。 2002年07月31日 00時58分03秒 土用干し まだ8月になっていないが、ページが重くなったので、日記を更新する。 カンカンでりというほどではないが、うかうかしていると、機を逸してしまうので、今日は、梅の土用干し。 庭の梅を、中ぐらいの壺に塩漬けしてあったのを、2枚の竹笊に並べて、日の当たる庭先に干す。 これを三日繰り返して、梅干しが出来るはずである。 若い頃は、毎年、梅酒を造り、時々は梅干しも漬け、マジメに実行していたのに、近年、そうしたことを、トンとやらなくなってしまった。 今年は、いい梅の実が1キロほどとれたので、もったいないと、久しぶりに漬けることになった。やり方も忘れていて、本と首っ引きで、どうやら、カビも生えずに、うまくいった。 こんなことをしているときは、連れ合いは、機嫌がいい。 元々、古典的な世話女房好みの男である。 (少し心を入れ替えたか)などと、思っているのかもしれないが、どうしてどうして、そんな簡単なものではない。 梅干しが終わったら、見事に、元の不良女房に戻りますよ。あるじどの。 2002年07月31日 12時35分13秒
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