沢の螢

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銀座今昔
2002年07月31日(水)

友人と銀座和光の前で待ち合わせた。
「暑いから、店の中でね」という約束に、私は、10分ほど遅れた。
あの辺の四つ角が、久しく見ない間に、様変わりして、やや迷ったこともある。
服部の大時計が見えないので、出口を間違えたかと思ったら、外側のお化粧のために、和光の正面が、すっぽりと、覆いが掛けられていたのだった。
ちょうど時分どき。
2年ほど前に入った、感じのいいフランス料理店に行くことになったが、その周辺に見当たらない。
探したが「どうも、なくなったみたいね」と、見切りを付けて、行きずりの店に入った。
銀座も、近頃は、あまり来なくなって、ちょっと間があくと、こんな風に、あったはずの店が、消えてしまったりする。
人通りも、ひと頃に比べて、少ないように思われた。
20代の中頃、私は、銀座7丁目にあった広告会社で働いていたので、銀座というのは、懐かしい場所である。
新入社員の頃は、上司が、昼ご飯を食べに連れて行ってくれたり、昼休みに、銀座通りのデパートをめぐったり、近藤書店や、日比谷近くの音楽喫茶で、人と待ち合わせたこともあった。
並木座という映画館も、よく行った。
新婚生活を送った麻布のアパートから、都電で銀座まで30分、有楽町のフードセンターで、食料品を買って、走って帰ったこともあった。
それらのことが、断片的によみがえって、一度も住んだことはないのに、ふるさとのような懐かしさがこみ上げてくる。
都電は、とっくに廃止になり、並木座も、今はない。
お茶を飲むために入った店で、「銀座百点」をもらった。
この小冊子だけは、ずっと続いているようだった。

2002年07月31日 00時58分03秒

土用干し
まだ8月になっていないが、ページが重くなったので、日記を更新する。
カンカンでりというほどではないが、うかうかしていると、機を逸してしまうので、今日は、梅の土用干し。
庭の梅を、中ぐらいの壺に塩漬けしてあったのを、2枚の竹笊に並べて、日の当たる庭先に干す。
これを三日繰り返して、梅干しが出来るはずである。
若い頃は、毎年、梅酒を造り、時々は梅干しも漬け、マジメに実行していたのに、近年、そうしたことを、トンとやらなくなってしまった。
今年は、いい梅の実が1キロほどとれたので、もったいないと、久しぶりに漬けることになった。やり方も忘れていて、本と首っ引きで、どうやら、カビも生えずに、うまくいった。
こんなことをしているときは、連れ合いは、機嫌がいい。
元々、古典的な世話女房好みの男である。
(少し心を入れ替えたか)などと、思っているのかもしれないが、どうしてどうして、そんな簡単なものではない。
梅干しが終わったら、見事に、元の不良女房に戻りますよ。あるじどの。

2002年07月31日 12時35分13秒



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