![]() |
![]() |
昨夜から降り出した雨が、今日は、大降りの一日だった。 俳句文学館での、連句会に行く。 この会は、宗匠の人たちがほとんどで、私などには、声もかからなかったが、最近は、高齢化が進み、亡くなったり、病気などで、会員の数も減り、少し門戸を広げているらしい。 メンバーが揃わないときは、私にまで、誘いがある。 春に一度寄せていただき、今回は2度目である。 なぜか、前回も、こんな大雨の日だった。 11人が2卓に分かれて歌仙。 捌きが良く、面白い一巻となった。 7月に、それまで入っていた小さな連句サークルを辞めた。 主宰者も、メンバーも、皆優しく穏やかで、善良な人たちだった。 誘われてメンバーに加えてもらい、1年半居た。 月2回の例会を楽しみに出席し、グループの行事にも、積極的に参加してきた。 ところが、なぜか理由はよくわからないが、メンバーの中に、私の存在を、心良く思わない女性が居たらしい。 今年になって、彼女はちょくちょく会を休むようになり、それを気にした私が、グループのリーダー的存在である人に、メールで問い合わせたことから、それがわかった。 そして、その人は、彼女の言うことを、一方的に取り上げて、私をトラブルの原因と、判断したらしかった。 具体的なことは、何も明らかにされなかったが、何か、誤解があるらしいのは、その人のメールで想像できた。 ほかのメンバーは、このことに全く関与していなかった。 私がなぜ、一方的にトラブルの原因にされていたのか、具体的に言ってほしかったが、その答えが得られないまま、私は会を辞めた。 前日まで、辞めるという発想はなかったし、辞めねばならぬようなこともしていないのだが、私は、信頼していた人が、私よりも、彼女の方に添った見方をしたことが、ショックだった。 考えてみると、彼女は私より古くからいて、その人と、始終メールのやりとりをしていて、日頃からコミュニケーションが出来ている。 物事について、相反する解釈があった場合、人は、自分に近い人の言うことを信ずるものだ。 その人が、彼女の言うことを信じ、私をトラブルの元凶と決めつけたのは、当然の成り行きだったかも知れない。 でも、私の言うことも、きちんときいてほしかったし、同じ会のメンバーとして、公平に扱ってほしかった。 大きな組織なら、適当な付き合いをして、いいところだけ採って、やり過ごすことが出来る。 しかし、10数人のささやかなサークルで、隠し事や、嘘があるのは、いやだった。 「よい戦争より悪い平和の方がマシだ」という言葉があるが、「悪い平和」を「よい平和」に変えていくためには、時には、ぶつかり合いも、仕方がないのではないだろうか。 その中から、本当の友情も生まれるかもしれないし、理解も深まる場合もある。 だが、リーダー格の人は、正面からぶつかるより、老獪に、表面何事もないかのごとく、処理したかったらしい。 私は、そのいきさつとは無関係にあった主宰者に、訳を言って、やめることを伝えた。 そして、一月以上になる。 事情を知らない人には、私は「今休んでます」と言うことにされているらしい。 仲良くしていた2人ばかりの人だけに、およそのことは話したが、それ以上、言及していない。 私に辞めるように促した人は、その後、様子をうかがうようなメールをよこしたが、私は、以後音信を絶っている。 私に反感を抱いていた人は、目の上のたんこぶがなくなって、居心地がよくなったので、やがて会に復帰するだろう。 リーダー格の人は、私が入った頃、何かと良く面倒を見てくれて、連句についても、手を取り足を取って、教えてくれた。 こころから信頼していたし、兄のように慕ってもいた。今でも、恩人だと思っている。 なぜ、こんなことになったのか。 裏切られたという思いが消えない。 悲しく、残念であり、そのショックから立ち直るのに、一月かかった。 ホームページを二重構造にしたのも、私に反感を持つ人が、こっそり見ていることがわかったため。 それだけのためでもないが、大きな動機になったのは確かだ。 当分、グループのようなところには、身を置かず、フリーで、声をかけてもらったところだけ、参加することにした。
|
![]() |
![]() |