沢の螢

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マスメディアの責任
2002年09月23日(月)

平穏に暮らしていた人が、ある日突然、なにものかの手によって、自由を奪われ、拘束され、生命の危険にさらされる。
これが、他国の、国家の名においてなされたことであるなら、自国民の生命と財産を守るべき国は、全力を挙げて、その解決なり、救出に、向かうべきであろう。
ところが、家族の訴えがありながら、国と為政者たちは、事実上、何もしてこなかった。
その問題が、この頃になって、急にマスメディアで、取り上げられている。
だが、メディアの取り上げ方は、少しおかしい。
拉致問題と家族について共感し、怒りを露わにするのはいいとしても、その怒りの矛先が、日本の為政者に向かっている。
もちろん、今回の訪朝団のやり方に、まずい点は多々あった。
しかし、あのような情報の偏った国で、あれ以上どんな方法があったというのか。
生存確認のやり方が不十分だと言って、マスメディアは、外務省の役人を非難している。
しかし、間違えれば、殺されてしまうような、状況下であったかも知れないところで、それが精一杯だったかも知れないではないか。
私は、別に、政府や役所の肩を持つわけではないが、そんな内輪もめする暇に、一刻も早く、生存者を救出し、死亡とされた人たちの確認に向けて、国を挙げて動き出すべきであろう。
メディアの責任は、同胞をこのような目に遭わせたその国への怒りを、自国の為政者に向けるのでなく、当の国家にもっと向けるべきなのだ。
ぐずぐずしていたら、生きているかも知れない人たちを、あらためて闇に葬ってしまうかも知れない。
今まで、まともにこの問題を取り上げてこなかった、マスメディアの責任も、大きいと言わざるを得ない。



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