出向コージ苑

2002年04月30日(火) カウントダウン

27歳、風前の灯。

今日はこれに尽きるな…

※※※※※

斉須政雄『十皿の料理』
吉野朔実の『お父さんは〜』から拾ってきた本。
人柄がにじみ出ているっていうのはこういう事を言うんだなーと。
いい本です。



2002年04月29日(月) リハーサルのリハーサル

朝早くU太宅を辞去する。
今日は鹿島スタジアムにて、W杯バイトの研修会である。
大学生3名を乗せて、コージ苑のボロミラージュは一路鹿島へ。

まず、スタジアム内で全体ミーティング。
なんとも良い天気のみどりの日。
おひさまサンサンである。
ここで小1時間、コージ苑早くもグロッキー気味。
(なにせインドアでデスク派だからさ)

その後、各セクションに分かれて打ち合わせを行う。
コージ苑のポジションは1階のスタンド入り口。
ここで2時間近く長々と説明が入り、全員の顔に疲労の色が見え始めた。

そしてとどめに「全体の流れをリハーサル」ときたもんだ。
ここに至るまでに既に4時間経っている。
もうお肌は日焼けでひりひりである。

ちょっと…段取り悪すぎやしませんか。

これが後数回続く由。
頼むから次回はもうちょっとスムーズに運営してくれ。

しかし、帰った後のエビスビールは格別うまかったしな、まあいいや。



2002年04月28日(日) ちょっと一杯のつもりで飲んで

ほんの数時間の食事のつもりで柏のU太と待ち合わせたのだが、
その場の流れでお泊りになってしまった。
U太は見かけによらず「ざる」なので、一緒に飲むと結構満足できる量を消費するのだ。

楽しい話をしようと思っていても、
いつのまにか仕事決まんねーっという愚痴になってしまう。

ネガティブだな自分。
いかんいかん。

※※※※※

最近読んでなかったわけじゃないんだけど…(並行読み実施中)

アラン・デュカス『シェフ、美食の大地をめぐる』
ミシュランの、なななんと8つ星をとったフレンチの帝王である著者。
「いい料理はいい食材による」と、フランスの各地をたずねる。
プロが書いただけに説得力はあるのだが…
うーん、この訳はどうにかならんか。勿体無い。



2002年04月27日(土) 切れ味

考え事をしながら作業をするとろくな事にならない。

華道教室で。
今日は芍薬などあり、まことに初夏らしい花材だった。
コージ苑は仕事のことなど考えていた。
「体」に使う枝を切ろうとしたその時。

ぱっちん。

あ、と思った次の瞬間には、指先から血があふれてきた。
とっさに「やべ、服が汚れる!」と、手を新聞で包んだコージ苑はつくづく貧乏性である。
周りのおば様方の「あら」とか「まあ」とかいう声をかいくぐり、水道で傷口を洗う。
見ると、指先が見事にぱっくり割れている。
こりゃ病院かなー、と一瞬思うが、そのうち血が止まったので縫うほどではないと勝手に判断。

自分の花切り鋏の切れ味を改めて確認した連休初日であった。
そりゃね、正月用の松なんかも切っちゃうからね、
指なんて気合い入れたら真っ二つかもね!あはは!

…って怖い…



2002年04月26日(金) その男、Y教授

コージ苑が長きに渡って研究を指導していただいたY教授の話をしよう。
(いや、別に過去形で書く必要性はないのだが。)

ある日、突然携帯がなった。
Y教授だ。
「卒業したのに悪いんだが、チューターやってくれ」
(註:この場合チューターとは、留学生の論文の面倒を見ることを主な仕事とする。)
「どこの方ですか」
「韓国なんだよ」
特に断る理由も無く、引き受けることにした。

そして3日後。
携帯に留守電が入る。
「Yだ。先日はなしたチューターの件だが、トルコの学生ね、一回連絡とってくれ」
…トルコ?
先生、韓国と仰ってませんでしたか。
実際に連絡を取ってみるとやはりトルコ人学生だった。
頼みますよ教授〜。

そして最初のミーティング。
本人を見ても青い眼、砂色の髪、高い鼻、どこからどうみてもアジア人には見えない。
論文計画など話し、最後に連絡先を改めて交換した。
お互いのノートに名前やメールアドレスなどを書いていると、
彼(仮にクモスケ君としよう)がまじまじと私の名前を見てこう言った。
「日本人みたいな名前ですね」

「…ええ?私日本人ですよ!?」
「そうなんですか!?Y先生は『君のチューターは韓国人になった』と言ってました」

まじですか。
Y教授について、はや6年。
まさか国籍まで間違われているとは…
頼むから単なる言い違いであってくれ、と切実に思うコージ苑であった。



2002年04月25日(木) 「ぼくの神様」

今日は木曜日。
今日は普通の日。
今日は通常料金の日。
今日は映画が安くない日。

でも今日しか時間が空いていないので、結局行ってしまった。

「ぼくの神様」
白状しよう、最初はあまり期待してなかった。
先の戦争におけるナチスのユダヤ迫害、それに子供が絡んでいるとの事で、
露骨にお涙ちょうだい系の映画だと想像していたのだ。
しかし、これはそんなもんじゃなかった。
恐るべきは、戦争で社会そのものが病んで行く事だ。
冒頭、主人公の独白。
「今は2+2が4じゃなくて7や100になる。正解は危険だ」
人が荒むというのはそういうことだ、とこの映画は訴える。

観終わった後はかなり暗くなるので御注意。後味悪いぞ。



2002年04月24日(水) 生命の神秘

バイトの後、少年Tと話していた。
彼は17歳。
その年齢とかわいい顔立ちで、平日の主婦&お姉さま連に大人気である。

話題は寿司→魚→カエル→唐揚げ→ニワトリ→卵、と流れた。
で、少年の台詞。

「ヒヨコが生まれる卵と生まれない卵はどう違うの?」

…かーわいー。
なんてかわいい質問だ。っていうか知ってろ。
どう説明しようかとしばし考えたコージ苑はこう切り出した。

「人間の赤ちゃんはどうやったら生まれるか知ってるか?」

少年を動揺させてしまった。



2002年04月23日(火) 谷底気分

別の場所でも言っていることだが、
同期生の中で自分が「一番最後まで就職きまらない人間」になってしまった。
ちょっとショックなコージ苑。

コージ苑の専門とする仕事は経験がものを言う。
従って、教授経験のない者にとっては、最初の就職先を決めるのが至難の技となる。
大抵は教授や知り合いのつてを頼ったりするのだが、
自分はなんとなく、その道を辿らずに自力で探そうとしているのである。

大学在学中から現在にいたるまでの長い期間、専門の研究を続けてきたという自負はある。
しかし、いかんせん経験値が低すぎる。
勿論、それだけが理由ではない。
同期生の中には、コージ苑と同様に経験がないという子もいるが、立派に仕事を決めている。

要は、自分が意地を張った結果がこれなのだ。
よく、わかっているのだ。
わかってはいるけど…

わかっちゃいるけどやめられない。

でもね、涙が出ちゃう、だって女の子だもん。


…おや?(真面目に書いていたはずなのに何故こういう展開に)

まあね、深刻になってもしょうがないよな。
人生はまだ長い。
きつい事はたくさんあって、嫌な思いもたくさんするけど、
後50年も経ちゃ全部がいい思い出さ。



2002年04月22日(月) ぷるんぷるん

コンタクトに思うこと一つ。

今朝、予備の使い捨てコンタクトを出してきた。
使い捨てレンズは当然ソフトである。
ケースから出す。
指にとって目に入れ…

ぷるん。←裏返る

扱いにくい。
再度挑戦。
指にとって目に入れ…

ぷるん。←裏返る


んがああぁぁぁぁ(苛)

この軟弱野郎めが!と、地団太踏んでもしょうがない。
そう、ソフトは柔らかいからこそソフトなのだ。

こんな当たり前の事なのにね。
全然気づかなかった自分は、もしかしてもっと大事な事を見落としてないか。

※※※※※

朝っぱらからシリアスだ。
まあこんな日もあるさ。



2002年04月21日(日) 厄日の二乗?

起きてみれば雨の東京である。
映画に行こうといって昼前にF嬢宅を出た二人だったが、
この後、予想だにせぬ出来事が!!!←ガチンコ調で

F嬢の記憶を頼りに「おいしそうなカフェ」に向かっていた矢先、
雨でぬれた歩道にすべり、F嬢が転倒。
白い服が泥だらけになってしまったため、一度F嬢宅に戻る。
改めて出直すが、目当てのカフェは見つからなかった。

昼食後、山手線で有楽町へ向かう。
その車内で、コージ苑のコンタクトがぶちっと外れ、見えなくなってしまった。
しばらく探してはみたものの、混雑する車内で見つかるわけもない。
(今頃私の左眼は、まだ東京山の手線ぶらり旅をつづけているはずである)
遂に諦めて有楽町で下車したが、片目では映画が楽しめない。
仕方が無いね、ということで今回映画はなし。
コージ苑はそのまま常磐線に乗る羽目になってしまったのであった。

何だかうまくいかない一日なのである。
二人とも厄日だったのかしら。

しかし、何が怖かったって、駅から自宅までの運転が…
自慢じゃないけどコージ苑、もうすこしで小数点第3位になろうかという視力である。
つくばの道がまっすぐでよかったと今日ほど思ったことは無い。



2002年04月20日(土) 国際ブックフェアとお泊りその2

友人宅で目覚めた今日は、東京国際ブックフェアである。
会議で出社のとみぃとは山手線で別れ、F嬢と高田馬場で待ち合わせ。

会場は東京ビッグサイトである。
交通手段を検討しようとするF嬢に向かって「ゆりかもめ!ゆりかもめ!!」と連呼したコージ苑、
実はゆりかもめもお台場も初体験である。

ビッグサイト前はダフ屋が群れていた。
このブックフェア、招待券があれば入場料1200円が無料なので、
どうやらそれが取引されているらしい。
商魂たくましい彼らである。

事前に出展者をチェックしたところによると、
私たちがお目当てとする出版社は主に会場一番奥の列に揃っているらしい。
ということで、入場してさっさとそちらに向かう。
白水社とみすず書房で時間をくい、藤原書店で掘り出し物を見つける。
…ここは活字中毒者にとっては麻薬取引の現場と変わりませんな。
たちまち本の重みで腕が痛くなり、宅急便で自宅に送った。
(ちょうど今届いたので中身を確認すると、目録も相当入っていた…そりゃ重いわな)

今回購入したのは、純粋な趣味のものと仕事用のものに分かれる。
羅列するとこの通り。

文藝別冊『追悼特集 須賀敦子』河出書房新社
フェルナン・ブローデル『地中海� 銑А抛8興馘�
池澤夏樹『スティル・ライフ』中公文庫
    『読書癖� 戮澆垢砂駛�
クラーゲス『リズムの本質』みすず書房
須賀敦子『ミラノ霧の風景』白水社
アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』白水社
『新詳説 国語便覧』『新総合 図説国語』東京書籍
『日本人なら知っておきたいちょっとした心得』光文社
井上史雄『日本語の値段』大修館書店
月刊言語バックナンバー数冊 大修館書店

…買ったねえ〜。

※※※※※

夕食は高田馬場駅近くにあるイギリスパブで。
ギネスを一杯とサラダとフィッシュ&チップス。
ビネガーがついてきたのが嬉しかった。じゃぼじゃぼかけてやった。
さすが週末、早稲田の学生で街はにぎやかな事この上ない。
おばさん達は早々に退散し、二次会は部屋飲みとなった。



2002年04月19日(金) お泊りその1

いきなりとみぃの新居におじゃまする。

常磐線上り列車に夜9時過ぎに乗ることはあまりない。
車内はさすがにすいてはいたが、いいご機嫌のおじ様方は多かった。
自分も今からご機嫌になるぜ!さあこい!とやる気充分のコージ苑。

とみぃんちは駒込にある。
駅前で待ち合わせて酒とつまみを買出した。
発泡酒を3本、酎ハイを1本、梅酒を1本。
今回、試しに「糖分70%カット」というのを買ってみたのだが…

失敗でした。思いっきり失敗でした。
例えて言うならビールに氷をがばっと入れて溶かしたような味。
っつーか薄いんだよ!(怒)
失意の二人が溜息まじりに言い合ったのは、
「おいしい酒を飲みながらダイエットしようなんて考えちゃだめだ」ということ。

それにしてもうちら、自分達の酒量を誤って認識していたようだ。
この経験は次回に生かす…つもり。



2002年04月18日(木) 粉薬 錠剤カプセル どれが好き?

昨年胃潰瘍を患ってから、どうも胃炎がくせになったようだ。
ここ数日、なんか胃腸の調子がよくないな〜と嫌な予感はしていたのだが、
昨日伯母に奢ってもらったオリーブ油ぷんぷんのパスタとエスプレッソで再発確定。
今日一日ろくに食べられず、口寂しい思いをする。

若い頃は、ドラマなどに出てくる「胃薬をいつも飲む中間管理職」の図を見て、
いくらなんでもありゃ誇張しすぎだろ、なんて馬鹿にしていた。
しかし最近では「あながち嘘でも無かったりして」と思うときもある。

人間、こうして年齢を重ねていくのだね(溜息)。

※※※※※

近藤史恵『散りしかたみに』
梨園を舞台にしたサスペンス仕立ての小説、というと土曜ワイドのようだ。
(って前も書いたか)
七五調のリズムっていうのはいいねと、改めて感心。
先日東京に出た折に歌舞伎座の前を通り、F嬢と5月公演を観ようかと話した。
関係ないがコージ苑、スーパー歌舞伎っていうの一度観てみたいんだよね。

佐藤正午『Y』
人生をもう一度やりなおせたら、あなたならどうする?
コージ苑はとりあえず、コーヒーを一日3杯程度に減らしておく(涙)。
それにしても、人生が「Y」の字のように枝分かれしていくっていう表現に、
何故かプラナリアの縦方向の分化を思い出したってのは…



2002年04月17日(水) 横浜は今日も雨だった

かねてからの約束どおり、横浜の伯母と映画デートである。

今日の関東地方は雨交じりの風。
お出かけ指数は限りなく低い。
自宅から横浜までの2時間程の移動中に、すっかり渋い顔になったコージ苑だ。

それでも、「お茶→映画→お茶」の黄金パターンは嬉し楽しい。
今日の目当ては、アカデミー賞の「ビューティフル・マインド」である。

これは天才数学者J.ナッシュ博士の半生を綴った作品。
なにせ実在の人物のこと、かなり真実に沿った話づくりとなっていたようだが、
多少つめこみすぎ、結果ちょっと長すぎるかな?という印象を持った。
それにしても天才って大変なのね。
自分が凡人であることを今更ながら感謝したくなる映画だ。

今日の注目役者はクリストファー・プラマー。
かの「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐である。
今回の彼は精神科医の役だった。
当然年はとったものの、見下ろし気味の視線といい、
後ろに手を組んで直立した姿勢といい、
いちいち彼の数々の出演作を思い出させる。
かつての名男優は今なお健在だ。



2002年04月16日(火) 生後○年の笑顔

「求む、日本酒師匠!」の呼びかけに大学時代の友人酔卯さんが答えてくださった。
なんとエキスパートは案外身近にいたのであった。

※※※※※

週2で教えている台湾人の奥様は、生後6ヶ月の赤ん坊を連れて教室にやってくる。
子供の名前はジェイソン君。
台湾の人に多いのだが、中国語の名前とは別に英語名をもっているのだ。
ちなみにお姉ちゃんの名前はオードリー。大きく出たものである。
(でもメロメロにかわいいんだなー)

このジェイソン君だが、いつでもご機嫌で人を見るとへらっと笑う。
民族の違いか、やはり見慣れた日本人の赤ん坊とは多少異なった顔立ちをしているのだが、
赤ん坊の笑顔が愛らしいのは世界共通である。

しかし、どうして「赤ん坊の笑顔はかわいい」のだろう。
コージ苑は今日一日この命題について考えてみた。
母性本能がくすぐられるとか、そういう内的なことではない、何かがある。
思い出せる限りの乳児の顔を思い浮かべ、ようやっと一つの結論に達した。

「赤ん坊には歯がない。」

ちょっと待て、年寄りにも歯がないぞ、と仰る向きもあろう。
そうなのだ、例えば入れ歯を外したじいちゃんばあちゃんの笑い顔。
よーっく思い出していただきたい。
まるで子供に戻ったかのようにかわいらしいではないか。
(少なくともコージ苑はそう思うのだ)
そう、赤ん坊のかわいさの秘密は「歯の無い笑顔」にある。

※※※※※

宮沢章夫『わからなくなってきました』
本文もおもしろいが、しりあがり寿氏の挿絵がなんともいえず…(笑)

恩田陸『MAZE』
怖い話も最後にほのぼので終わるのがこの人の得意技。
つい最近「フィフスエレメンツ」を観たばかりなので、場面が妙にリアルに浮かんできて…
(ついでにいうと、BGMは「インディジョーンズ」だ)



2002年04月15日(月) ニッポンの酒

5月の連休に実家に帰省するにあたって、母親からリクエストがあった。
曰く、「おいしい日本酒を1本買ってきてね。」

…なんて事を言い出すんだ。
自慢じゃないがコージ苑、酒に関してはほぼ無節操な飲み方をしているので、
その場でおいしいと思っても銘柄を覚えようとする努力をさっぱりしないのだ。

しかも実家は九州である。
両親ときたら(遺伝子は知らんが)骨の髄まで焼酎で漬かった人間だ。
エタノールのにおいに酒を感じる人間にとって、日本酒はほぼ果実酒と同義である。
どうせ「甘すぎる」とか何とか言って娘の買い物にケチつける気だろう。
よし、こうなったら意地でも彼らをうならせる日本酒を買ってみせるぜ。

と意気込み、鼻息も荒く近所の酒屋に駆け込んだ。
昨今流行のディスカウントストアと違って、昔から地元にある店である。
こんな所の店主は必ず薀蓄好きだとにらんだコージ苑の読みは正しかった。

「普段焼酎を飲んでいる両親に、おいしくて九州で入手しにくいお酒をあげたい」
この一言の問いに、店の親父は我が意を得たりとばかりに喋り始めた。
結局、ぎりぎりになって買った方が味が落ちないということだったので、
今日のところは主人の講釈を聞いただけで引き上げたのだが…

本当に日本酒ってピンキリなのねー。
1本1000円もしないのから20年もの3万円まで。
きっと本場にいけばとんでもない値段のがあるんだろうな。

酒の世界は、はまると奥が深そうだ。
幸い焼酎に関しては福岡の友人連が師匠になってくれる。
しかし、日本酒とワインにもきっとやたら詳しい人間がいるはずだ。

誰か、コージ苑の師匠になってくれる人はいませんか?

※※※※※

アゴタ・クリストフ『第三の嘘』
…わあ、救いがない。
ここまでくるといっそ清々しいね。
昨日図書館で借りてきた本が皆軽いのはこの三部作の反動か?



2002年04月14日(日) 春の匂い

昨日の店名。
「銀の塔」でした。

※※※※※

図書館からの帰り道でふと考えた。
今の日本で、土の地面はどのくらいあるんだろう。
ぐるりと見渡しても街路樹の区画以外は全部アスファルトである。
でも、この下には土があるのだ。

小学校の頃に今江祥智をよく読んでいた。
その話は断片しか覚えていない。
母親を亡くした女の子の家に次々に「お手伝いさん」がやってくるという筋だったと思う。
その中で、父親が車庫を壊して土の地面にする個所があった。

祖母の家は山の麓にあり、幼少の頃土は身近な存在であり、地面の匂いは土の匂いだった。
それがいつの間にアスファルトの匂いにすりかわったのだろう。

それでも、春はその下から土の匂いがたちのぼってくるような気がする。
それはもしかして、生命の活動の匂いなのかもしれない。






2002年04月13日(土) 麹町銀座ツアー

お花の教室から帰る途中、恐ろしい事に気が付いた。

「語学学校のバイトで使う教材が揃っていない。」

今日は大学書籍部も休業だし、第一日本語教育の教材なんて普通の本屋には売っていない。
よし、東京に行こう。
その場でF嬢に電話する。

日本語教育の専門書を取り扱う「凡人社」は麹町にある。
和服の男女が目立つのは、そこを訪れる外国人用の典型的な日本の演出ではなく、
単に国立劇場と結婚式場が近くにあるからである。
店内に入ると同業者のニオイがぷんぷんしてくる程の盛況ぶり。
F嬢のご推薦のもとに数冊を購入し、来週の授業に関しては一安心。

「何かおいしいものを食べよう!」という流れになるのは、F嬢との逢瀬ゆえ当然である。
今日は少し寒いし温かいものを、と選んだのは銀座にあるシチューのお店。
(店名今ど忘れ中)
なんと「レンゲで切れるお肉」のシチューを食せる。
ああ幸せ。

さらに食後のカフェイン摂取は適当に入った喫茶店で。
トイレを含む内装は東欧風、しかし店名はフランス語という何だかわからないお店であった。
おそらくこれは、ちょっと前の日本人が思い描く「ヨーロッパ」のイメージなのだろう。
コーヒーはおいしかったが、ケーキのバタークリームが胸焼けを起こす程のボリューム。

そして帰宅した現在も胸焼けは続く。
さすが銀座はクリームまで本格的なのであった。



2002年04月12日(金) 電波系?

留学生センターのプレイスメントテストの採点のため、帰宅が少々遅くなる。
新学期初の週末なので、学内は歓迎会などでにぎわっている。

閉店間際のスーパーにかけこみ、夕ご飯のおかずを物色する。
店内を歩く、歩く、歩く。
イチニ、イチニ、イチニ、イチニ。
…
ビール、ギョーザ、ビール、ギョーザ。

自らの内なる声に従ってエビスビールと店頭販売の餃子を選びました。

※※※※※

J.R.R.トールキン『指輪物語 旅の仲間(上2)』
本屋に勤める友人曰く、「いくら入荷しても追いつかない」位売れているらしい。
コージ苑も人のこと言えないんだけど、まあ初読じゃないしー。
しかし、映画が先行しちゃった人は、話の進み具合の遅さにいらついちゃったりするんだろうな。



2002年04月11日(木) おもちゃ屋の日常

コージ苑がバイトをはじめた時にお世話になった先輩に誘われ、飲みに出た。
彼は現在「とい○らす」の副店長さんである。
一時沖縄勤務になり、その後消息を絶っていたのだが、実は関東にいたらしい。
皆「明日がある」ので、軽く飲みつつ近況を報告しあった。

おもちゃ屋は、子連れのママあるいはパパあるいは両方を主な客層としている。
そう聞いて思い浮かべるのは、ごくごく普通の家庭像であろう。
一般的に。
しかし当然のごとく、極道や右翼にも妻子はいるわけで、
そちら方面の御家族も立派に「ママとボク、パパつき」で御来店するのである。
先輩、10人ほどのヤーさんに囲まれて1時間正座という目にあったらしい。
なんでも子供が店内で怪我をしたとかで、
「落とし前」として600万円近く請求されたらしく、それはもう恐ろしかった由。

コージ苑、明日は来店する「ごくごく普通のママとボク」にちっとは優しくしよう、と決めた。

※※※※※

須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』
先日、古本屋で見つけたときにはすごい勢いで手にとってしまった。
他の客は一人もいなかったのに…取られやしないって。
こうなったら全編読破でしょう。



2002年04月10日(水) 遠い国の物語

新学期も始まったというのに相変わらず店は忙しい。
まるで狂ったように働いた後は映画に行く。

「耳に残るは君の歌声」
サリー・ポッター監督。
(この人、あの映画観に行っただろうか。)
主演の二人がごっつい好みであるが、それはこっちに置いとこう。
第二次世界大戦時の欧州を舞台にした「父をたずねて三千里」である。
ドイツ第三帝国の侵略が組み込まれているのはお約束なのだが、
この映画で注目すべきは登場人物の出自であろう。
ユダヤ人の少女、ジプシーの青年、ロシア人のダンサー、イタリア人のオペラ歌手。
端役として登場する人々の民族も合わせると、当時の欧州社会の縮図を見るようだ。

※※※※※

戦争つながりではないのだが、アゴタ・クリストフに挑戦。
『昨日』『悪童日記』『ふたりの証拠』
読んだ順番そのままである。
図書館には後者二冊がなかったので、新作の『昨日』を借りてきたら、
かねてからの標的だった『悪童日記』を手に入れないことには収まらなくなってしまった。
戦中戦後の東欧は、のんきに暮らしている日本人の私からは想像もつかない程深くて暗い。

※※※※※

帰宅途中の車中で、突然肉が食べたくなった。
ハンバーガーの中身やハムのような加工品でなく、繊維を噛みたいと思った。
めったにないことだが、スーパーで牛肉を買った。
そういうことってない?



2002年04月09日(火) かいちゃだめ

治りかけの火傷がかゆい。
サハランダニーのアレルギーがかゆい。

春はもしかしてカイカイの季節?



2002年04月08日(月) ぐつぐつの会

バイト仲間が集まって「鍋よ冬までさようなら」会を敢行した。

―集合時間より1時間遅れて九州出身のコージ苑登場―
参加者「ふぐだふぐだー!」

―さらに30分遅れて北海道出身のイッキちゃん登場―
参加者「カニだカニだー!!」


うちら、哺乳類じゃないんかい。
イッキちゃんに至っては無脊椎動物にまで先祖がえりしてしまった。

まあいいか、秋田のシンちゃんはきりたんぽだからな。
彼、植物(しかも加工品)だし。



2002年04月07日(日) アルバイト人間

起きてみればバイト20分前。
遅刻だわ。

※※※※※

午後に大学の友人と待ち合わせ、彼女から引き継ぐバイトの挨拶に行く。
職場は自宅近くの語学学校。
そこで臨時の日本語講師をやるのだ。
これ以上仕事を増やすのはかなりつらかったのだが、
履歴書に職歴として書けるバイトはそうそうないので、打算も働いて引き受けた。

この打算はボランティアにさえ適用される。
ある学会の会誌編集の仕事を留学生センターの先生から依頼された時にも、
頭の中で電卓が瞬時にはじかれ、履歴書の職歴欄が一行うまった様が浮かんだ。

こうやって自分の首をしめていくんだな私。

※※※※※

帚木蓬生『閉鎖病棟』
泣ける〜。
博多弁っていうところがまた…←関係ないがな
それにしても発音しづらいペンネームである。←これも関係ないがな



2002年04月06日(土) 懐かしの宿舎

とみぃ嬢のドトールな弟君が姉君と同じ大学にやってくる。

今日は宿舎の入寮日である。
コージ苑やとみぃ姉が住んでいたのは今からざっと8年前のこと。
その時でさえ付き添いの叔父をして「牢獄のようだ」と言わしめた寮であるが、
その古さ汚さは今も全く変わっていないようだ。
(いや、むしろ8年経っているだけに一層ひどくなっているんだと思われる)

大学宿舎は大きく分けて3ブロックに分れる。
とみぃ弟が入るのは北側の一の矢宿舎であるが、ここは「比較的」新しい。
一等古いのは南側にある平砂宿舎である。
そこのある男子棟は、その荒みっぷり故に「スラム」と呼ばれ、
特に1階は「グランドスラム」と特別に名前がつけられている。
以上、大学内スラングの豆知識。

学生寮といえば怪談の宝庫。
コージ苑の大学もご多分に漏れず、色々な話がある。
なんたって荒俣某が雑誌の記事にした位のオカルトな大学、その手の話はてんこもりだ。
中でも「マラソン幽霊」の話は傑出している、と勝手に思っている。
これは怪談というよりもどちらかというと笑える話で、
ある試合でゴール直前に倒れ、そのまま亡くなった体育専門の学生が、
夜な夜な宿舎の壁を突き抜けて走っていく、というものである。
「ええ、どこからともなくこちらへ走ってくる足音がするんです。
で、向こうの壁からすっと彼が現れ、反対側の壁へと消えていくんですよ」(目撃者談)
別段悪さをするわけでもないが、毎夜のことになるとどうにも眠れない。
困った学生のうち、一人が解決策を考えた。
即ち、部屋の壁の前にゴールテープを渡しておくのだ。
そしてその夜、いつものように現れた幽霊君はめでたくゴールし、成仏したという話。

ここまではおそらく真面目に語られていた(そうか?)怪談であるが、
誰が冗談で言い出したか、この話には後日談がある。
しばらくは安眠でき、満足していた学生たちであるが、
彼がもう二度と現れないとなるとやはり寂しい、と思い出した。
豊平川にサケを取り戻そうキャンペーンのごとく、彼等は幽霊君を呼び戻そうとして、
ある夜に、スタート用のピストルを高らかに鳴らしたのである。
すると、どこからともなくタッタッタッという足音が聞こえ、
部屋から部屋へと走るマラソン幽霊は大学に帰ってきましたとさ。


…嘘だろ、どう考えても。



2002年04月05日(金) シンナーとホコリのニオイ

毎週金曜日はバイトのハシゴである。
午後からは大学の留学生センターで働く。
新学期前なので、仕事があるかと危ぶんでいたのだが、心配する必要はなかった。
コピー、コピー、コピー。
たかだか3時間で、恐らくアマゾンの木一本分くらいの紙を消費した(かも)。

現在大学はあちこち改装工事を行っている。
食堂の厨房だったり、学内の道路だったり、留学生センターも例外ではない。
おかげで先生方はいつもの部屋を追い出され、給湯室に押し込まれている。
パソコンが整然と並ぶ教室は、今は工事用のビニールシートで覆われている。
出入りする人も、薄緑の作業服を着たおっちゃん達ばかりだ。
先生方は「埃っぽくて嫌だわ」と仰るのだが、
コージ苑は実を言うとこの手の光景には親しみがある。
伯父が造園会社をやっており、加えて父親の仕事も石の粉を撒き散らすものなのだ。
青いビニールシート、作業服に日焼けのおっちゃん、粉まみれになったドリルや脚立、
ペンキ缶の山、錆止めの塗料、長い長いメジャー、ダンボールに突っ込まれた雑多な道具。
こういったものは全部小さい頃の自分の周りにあるもので、
近所というものがなかったその頃、一人で遊ぶしかなかったコージ苑は、
この、触ると自分まで埃で真っ白になる道具を想像の糧にして楽しんでいた記憶がある。
で、今日のセンターの状態はかなり落ち着けるものだったのだが…

工事道具と教材がごっちゃになってる所から一冊のファイルを探すのって面倒なんだよ!

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近藤史恵『ねむりねずみ』『ガーデン』
この人、推理小説より土曜ワイド劇場的な愛憎劇の方が上手なんじゃないか。
この手の殺人事件が絡んだものだったらデビュー作の『凍える島』はやっぱり良かった。

筒井康隆『ロートレック荘事件』
小説でしか楽しめない小説。
というより、活字っていいぞ!と思わせるような本、とでも言うのだろうか。
トリック分った時にはもう一回最初から読まなきゃ気がすまない。
というわけで、2度読みました(笑)。



2002年04月04日(木) 風強し

風が強い。
バイト先の店員部屋はプレハブなので、この風にミシミシきしんでいる。
このままの状態が明日も続いたらどうなるんだろう、と話し、
きっとドリフのラストみたいに傾いて倒れるか、
ドロシーの家みたいに飛ばされるかどっちかだろう、という結論に達した。

自分のエメラルドシティはどっちだ。



2002年04月03日(水) ネムイネムイ病

春眠暁を覚えず、というけれど本当に春は眠くて…という人は多いだろう。
コージ苑もご多分にもれず、最近寝てばっかりである。
今日も帰宅後寝転んで本を読んでいたらいつのまにか寝入ってしまい、
目覚めると阪神46年ぶりの快挙の顛末もニュースで確認するほか無い時間だった。

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須賀敦子『遠い朝の本たち』
詩歌の美しさを確かめたくなるエッセイが数本。
幼少の頃に読んだ本とその周辺の記憶。
どれを読んでも静かな文章である。

宮沢章夫『青空の方法』
本当はこの著者の『牛への道』を探していたのだが見当たらず、こちらを借りてみた。
「骨。ああ、骨か、骨なあ。」←この悲劇が知りたければ読むべし。笑えた。




2002年04月02日(火) 散歩る

雑事を済ませた帰りに散歩をする。
大学近くの池を一周し、栓抜き塔という呼び名がついた展望台に登ってみた。
散りかけの桜の群が春の白い空気にかすんで見えた。
実は8年間で初めてここに登った。
この町を離れる前にはもう一度来よう。

古本屋に寄る。
先ほど注文した本があったら嫌だな〜、と怖がりつつ物色。
幸せなことに(あるいは不幸にして)その本はなかったが、数冊の戦果あり。
池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』のハードカバーを見つける。
思わず手を伸ばしかけたが、なにしろ嵩ばる本なので決心はつかなかった。

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筒井康隆『文学部唯野教授のサブ・テキスト』
「100の質問」もいいが、コージ苑としては同時収録の
「ポスト構造主義による『一杯のかけそば』分析」の方が好みである。
思わずロラン・バルトを読みたくなっちゃうじゃないか。

ノーマン・マクリーン『マクリーンの川』
原題「A River Runs Through It」、同名の映画の原作である。
あの有名な映画をコージ苑は未だ観ていない。
が、この本を読んでると思わず観たくなっちゃうじゃないか。

アンジェラ・カーター『シンデレラあるいは母親の霊魂』
…う、うーん…
難しいです。マジで。
文章が難解、という意味ではない。
これを理解して面白がるには自分の下敷きの質が違いすぎるのだと思う。
現時点ではギブアップでございます。
(しかし『ワイズ・チルドレン』は是非読んでみたい本なのだが…)



2002年04月01日(月) 休日前日

今日は明日の前の日。って『アリス』の台詞だったっけ?

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明日はバイトお休みの日。
雑用がたまっているのであまりのんびり出来ないとはいえ、
それでも一日自由に使えるっていうのは嬉しい。
(「バイト」も自分の自由意志でやってることなんだけどさ、やっぱり嬉しいのよ)

とりあえず一番初めに、

「ボディシャンプー」

を買わないと体が洗えないのよね…うわあ汚いよコージ苑…

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斎藤貴男『カルト資本主義』
大企業がハマってるオカルト趣味の根底に流れるものはなにか。
しかし政財界のトップがはくセリフとは思えんなあ…という箇所満載である。
それにしてもまさかSONYがエスパー研究してたとは思わんかった。


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コージ苑