さて、新年度の始まりである。ルンバも晴れて2歳児クラスに進級と相成った。
1歳児クラスから2歳児クラスへの進級は、園生活で最も環境の変化が大きい。まず、教室が2階から1階へ変わる。これまで自分の教室でお昼寝していたのが、ホールで2〜5歳児クラス全員と一緒に寝ることになる。裸足で過ごしていたのが、基本的には上履き着用となる。そして、通園カバンを肩から下げて通園するようになる、といったところか。2歳児クラスは1歳児クラスより定員が3名多いので、新しいお友だちが3人入るという変化もある。
親的には、ロッカーがなくなり、着替えを入れる引き出し等のスペースがこれまでの半分になるということ、新たに通園カバン(毎日持ち帰る)と上履き入れ(週末に上履きを持ち帰る時、週明けに持って行く時に使用)を用意しなければならないことといったあたりが変化。
準備の手順が多少違ってくるので、私としても少々緊張しつつ登園した。するとルンバ、まずこれまでの下駄箱に自分の靴をしまおうとする。あわてて、 「ルンバくんの下駄箱、場所が変わったんだよ。ほら、こっちに名札が貼ってあるでしょ?」 と説明しながら、新しい場所を教えてやる。
おとなしく靴を置いてはくれたものの、何の疑いもなく2階に行こうとするルンバ。それを制し、 「今日から2階は赤ちゃんたちがいるんだよ。ほら、ルンバくんのお友だち、みんなこっちにいるでしょう?」 と新しい教室に連れて行こうとしたが、2階に行くと言って聞かず、しばしぐずる。
ルンバがぐずっている間にクラスメートのYくんが2階に行こうとすると、自分も2階に行こうとしているくせに 「Y、まめよ(だめよ)、そっちは、あかちゃんよ!」 と怒っている。言われている内容は理解しているらしい。
なんとかなだめすかして教室へ。やれやれ、ここまでで15分くらいかかってしまった。
いざ教室に入ると、1歳児クラスよりたくさんの電車と線路の玩具があるのを見つけ、遊びに興じ始めて、なんとか泣かれずに保育園を後にすることができた。途中入園でもすんなりと溶け込めたルンバだけれど、同じ場所の中で急に環境が変わることには、とまどいを感じているようだ。
担任の先生は、今回も3人。1人は持ち上がり、1人は以前は別のクラスを担任していた先生、そして1人は新たに異動されてきた先生。子どもたちはどうしても慣れている持ち上がりの先生のところに集まり、新しい先生たちは大変そう。そして、新しく入園した子は「ママ〜」と目を真っ赤にして泣いていた。
さて、夕方お迎えに行くと、お持ち帰りの汚れ物がてんこ盛り。いままで順調に布パンツ生活を送っていたルンバだけれど、先生や環境が変わったことで、調子が崩れてしまった様子。トイレに誘われても 「やーだーよ」 と逃げ回り、タイミングを逃しておもらし、というのが続いてしまったそうだ。 その話をしながら、新しい担任の先生が、 「まだ、お前(先生のこと)に心を許さないぞ!って感じです(苦笑)。でも、がんばります」 と。ああ、先生も大変なんだなあと改めて思ってしまった。まあ、そのうち慣れれば、また順調な布パンツ生活に戻ってくれるだろう。しばらくは、こちらものんびり構えてつきあってあげるしかないな。がんばれ、ルンバ!
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