グラン・トリノを観にいく。 - 2009年05月10日(日) 久しぶりに映画館に行った。 やはりあの大きな画面は、それだけで説得力がある。 もう映画が始まるだけで涙腺が潤んできた。 あんなに好きなイーストウッドの映画を映画館で観たのも初めてで、本人が映画の画面いっぱいに出てきて、孫の悪口を言っているところを観るだけで愉快でしょうがなかった。 イーストウッドの映画はそのほとんどが低予算映画だけれど、この映画もそうだった。 低予算で、これだけのものが作れるという力量はすごいものだと思った。 でもお金がないから低予算映画を作っているのではなくて、お金をかける必要が無いから低予算だというところも、映画制作上での力量のひとつだと思う。 偏屈ジジイを演じるイーストウッドのキャラクター作り。 ここに、この人の名作を作る秘訣があるんだと思う。 この偏屈ジジイがどのような人に出会って、どのように変化していくか。 この部分をしっかり見ておいてほしい。 ここ15年間の、この部分の作り方のうまさが、イーストウッドの映画を失敗作なしの鉄板にしているんだと思う。 この映画の面白さは、最後の大団円ではなくて、始まってから30分のキャラクター表現の部分にあると思う。 -
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