映画めも - 2009年05月11日(月) 『ボーンアイデンティティー』 かなり面白いんだけれど、何か物語の中心部が空洞になってしまっているように感じるのは僕だけなんだろうか? たぶん、主人公の本当の心のうちを描けていないような気がする。 記憶をなくした人間が記憶を取り戻そうとする。 記憶を少しずつ取り戻し過去の自分がよみがえってくるが、それでも、もともとの自分というものを見せてくれていないと思ってしまうのは、僕だけだろうか? 『ガンジー』 実際にこんな人がいたんだろうかと疑いたくなるほどの人間が描かれている。 ガンジーという人は、元はただの弁護士でそれ以上の地位になったことは無く、偉大なる魂=マハトマと呼ばれるようになってからも、首相や大統領になったわけではなく、ただの弁護士で、ただの運動家だったというところがびっくりである。 インドをイギリスから独立させる運動をして、イギリスまでインドの代表として行き、エリザベス女王と会談し調書にサインをするが、首相は別の人(ネール)で、そのネールはガンジーの側近だったりするところも驚きである。 何かこれだけで、この人物の偉大さが、いやおうなしに伝わってきてしまう。 『博士の愛した数式』 面白いと聞いていたので期待して観てしまった。 面白いんだけれど、テーマがかなりささやかなものなので、観ていてつらくなってしまった。 記憶が80分しか続かない数学者にも、人に何か伝えることが出来るというテーマの、ささやかな物語。 -
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