夢見る汗牛充棟
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2000年03月15日(水)








願うこと



世界を見つめた瞬間に

瞼から剥れ落ちていいから

儚く流失するものでいいから

白くふわふわした羽虫のように

危うく壊れやすくていいから

色とりどりの

淡くて甘い甘い

砂糖菓子のような

うたをください



それが無理ならば



目覚めの時も

頭を痺れさせ

虚構の甘さで神経を侵し

いくら喰っても枯れることない

黄金色の川にとろり流れる

甘美で歓喜に満ちた蜜

神々のにおいのしみた

常習性のある

うたをください





恵 |MAIL