夢見る汗牛充棟
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2002年12月14日(土) ビーグル号でベーグルを食べるゾ〜…の巻

『宇宙船ビーグル号』 A・E・ヴァン・ヴォクト (ハヤカワ)

ぜぇはぁ。

やっと読了です。なんか、わしのつるつるした脳みそには、難しかった。

超音波銃とか純粋な分子エネルギーとかトレーサー光線とか
硬放射線とか原子砲とか…はははは。先生もう笑っていいですか?

SFでございます。紹介によれば、「宇宙SFの真髄!」です。


舞台は限りない銀河系外の宇宙のどっか。
探査のために地球を旅だった宇宙船ビーグル号とそこに乗り込んだ
1000名ほどの男達。内訳は様々な分野の学者たちと軍人だす。

彼らが進む行く手には、腹を減らした野良宇宙人が哀れっぽく

「みゃーみゃー」と啼いております。

「わぁ、みてみてー、宇宙生物だよ〜v」

とっ捕まえては船内に持ち込んだが為に起こる 惨劇!惨劇!!惨劇!!!
退屈な宇宙船生活に刺激を求めてのことかもしれないけど。彼らは

「知らない生物を拾っちゃいけません!返してらっしゃい!!」

とお母さんに叱られたことがないのかもしれません。

「はふー、やつは程度の低い初期農民期に属する生き物だからねぇ」
(肩をすくめる)みたいな〜

科学者さまがたの何様〜な態度に、宇宙人を応援する拳にも思わず
力がこもるというもんです。

頑張れクァール!!頑張れイクストル!!!

だってなぁ、わざわざ拾ったんだからちゃんと餌やんなきゃさ(笑)

しかし、宇宙船ビーグル号が抱える敵は宇宙の敵意にみちた未知の生物たち
ばかりではなかったのです!!

最終にして最大の敵は。その名も、エリオット・グローヴナー。

乗組員の一人で、【情報総合学】という謎な学問の識者です。

【情報総合学】ってのは、ようは学者から、得意分野を取り除いたもん
なんじゃないかと理解したんだが、精神的な刷り込みや、意識への
干渉を行うことで、莫大な分野に渡る学問を自らのものとしている
…ように思われるんだけど。

こいつは、『強化人間』とどの辺が異なってるのでしょうか。
天よ、地よ心あらば教えて欲しい。

そして、宇宙船ビーグル号の残り999人の科学者や軍人達は古臭い
オールドタイプつうことに相成ります。いや死者多数だから、実質もう
少し少ないはずだけど…。

青年グローヴナー氏はそいつを導くベく奮闘し、最後にはビーグル号
完全にその支配下に置いたのでした。めでたしめでたし。…完

…多分こういう話だと理解いたしましたけど。
既読の方々の、
「全然ちがうじゃねーかよ!!」という突っ込みは
あえてこの胸で受け止めましょう。
でも、解説も付けてくれるとすっごく嬉しい。…ぐはぁ。


この船には男しか乗ってません。何で?公序良俗の観点から??
本文によれば、「このオール男性の遠征隊では、セックスの問題は、
ある薬品を主食に混ぜることで科学的に解決されていた。」
そうです。
どう解決しているのか、興味深いところです。

勃たないようになってるのか、性欲が湧かないようになってるのか…。
その方法では「肉体的欲求は満足するが、情緒的欲求は解決しない」との事。

肉体的にしか満足しないような薬品使うくらいなら、右手または左手
もしくは他人を使えば足りる
んじゃないかい!?
と思ったわしを頼むから許してやってください。

それらの使用法につきましては、あたしゃ知りません。悪しからず。





恵 |MAIL