夢見る汗牛充棟
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2006年07月09日(日) 謎の哲学者ピュタゴラス 左近司祥子

講談社選書メチエ 280

図書館で借り 読了。

わりあい平易な文章で読みやすい。
だからといって、ピュタゴラスのことがよくわかったか?
というと、よくわからなかったりする。

・三平方の定理に名前を冠された人
・10は完全数
・教団の創設者?
・万物の原理は数
・プラトンにかなりな影響を及ぼした模様


よくわからなかったのは、本のせいではなくて、おそらく

「アトランティスの謎に迫る!!」
「徹底解明! ピラミッドの謎!!」
「オーパーツの謎完全解明!」

などという本や番組を見たとしても、やっぱり謎は謎の
ままなのと同じ理屈なんだろうと思って納得してみました。

ソクラテスやプラトンのことがむしろよくわかるような気がします。
大昔の人なのだから資料の散逸、無理もなし。
プラトン他から愛されて、こってり記述されてばっちり残っている
ソクラテスのおじいちゃんがむしろ奇蹟なんだねぇ。しみじみ。
あのおじいちゃんには叱られてみたいです。

プラトンの著作、いくつか読んでおくと触れられているので
より楽しく読めそうです。弁明と饗宴も出てきたし。

わからないのだから、原典にあたって見つけて楽しむという
方法がいいのかもしれないなぁ、と思いました。




ピュタゴラス(教団)のタブー

 ・子宮、アカボラ、イソギンチャク、及び海で取れるほとんどを食さない。
 ・神々には、言葉を慎み、白衣を着用し、身を清めて常に対する。
 ・半神には、神々に対すると同様にして正午以降に対する。
 ・清めとは、斎戒沐浴、潅注、埋葬や性交その他すべての穢れからの清め
  屍骸やアカボラやメラヌロース、卵、卵生生物、豆を食べないこと。
 ・テーブルから落ちたものは拾わない。
  〜5秒ルールはないようです〜
 ・月の神の所有物なので白い鳩に触れない。
 ・魚の中の聖なるものを食べてはいけない。
 ・パンをちぎらない。
 ・秤を踏み越えるべからず。
 (解釈として、人より余計に取ろうとするな)
 ・火を剣で掻きたてるべからず。
 (解釈として、怒っている人を刺激するな)
 ・花冠をむしるべからず。
 (解釈として、法を破るな)
 ・心臓を食べるべからず。
 (解釈として、悲しみで胸を痛めない)
 ・一日の糧の上に座るべからず。
 (解釈として、働かないで生きてはいけない)
 ・旅立ったなら、引き返すべからず。
 (解釈として、迷わず成仏しろよ)
 ・大通りを歩くべからず。
 (解釈:多数者の意見に従わず、少数の教養ある人の考えに従え)
 ・ツバメを家に受け入れるべからず。
 (解釈:おしゃべりな人間は忌避せよ)
 ・荷を負うものの、荷を加えるを助けよ。減らすのを助けるべからず。
 (解釈:楽のためでなく、徳のために助力せよ)
 ・神々の像をつけた指輪をはめるべからず。
 (解釈:神々への思いはひっそりと所持しましょう)
 ・神々への献杯は杯の耳を持って行え。
 (解釈:神々への崇拝、称えることは、音楽によってせよ)

他、いろいろ。





暗殺者ヴラド・タルトシュシリーズの3巻目、祝vv発売。
その名も、『虐げられしテクラ』です。

さーぴゅたごらす読み終わったので、これから読みますぞ。うはうは。

【ベランダメモ】

買ったひ弱なラベンダーの苗、あまりにひ弱なので上がってきた
花芽など全部ばっさりカットした。花は来年でいいから下半身を
まずばっちり鍛えて欲しいです。
家でさし芽したラベンダーの方が百倍頑丈でしっかりしている。
……はー。でも欲しかったんだよう。アングスティフォリア。

ワイルド苺、ばっさり刈った大本はご臨終。
小さい新しい株ができていたので、掘り返して古い根から切り離して
小さいのを新たに植えた。多分大丈夫だろう、と思う。

さし芽ポリポット軍団は、すごーく元気。

スペアミントとタイムとセージのアイスティと
スペアミントとレモンバームのアイスティとこさえました。

スペアミントが一番使い勝手が良くて好き好き。


恵 |MAIL