夢見る汗牛充棟
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2006年12月17日(日) 映画 エラゴン

友人に誘われたのでエラゴン見てきました。
ちなみに原作は知らない。

公開二日目にも関わらず、中ほどに座った私達の
前には空席が広がっていました。
あんまりロングランにはなりそうもないか。
がんばって宣伝していたわりには。

公開したばかりなので、一応埋めておく。







物語として展開がお約束で、おおっ! と思う驚きどころ
はないけれど、悪に支配された国が待ちわびた一人の英雄
って物語、目新しくなりようもないのだし。ともかく。

ええと、冒頭のドラゴンの成長っぷりには驚いたけど。
なんつー非常識な。作りや構成が丁寧でないと思った。
……ええと、上映時間の問題なのか。時間足りなかった?

原作、知らないし。
残念ながら、映画を見て原作に興味を覚えることもなかった。

非力な子ドラゴンを主人公が守ってやるでもなく、
あっという間に大人になったドラゴンがご主人様守ろうと
懸命になる……という展開は、私は萌えない。
主従とか一対とかは、与えて与えられてという相互関係が
あってこそ萌えるんですが、個人的には。

ええと肉屋で肉を買おうとする狩人には驚いたかな。
今思えば、未熟なのにプライドは高いという性格の表現
だったのかもしれない。

世界の中心にいる自分を信じられる子供なら、主人公に
感情移入してはらはらどきどきできるのかな、という
ぬるーい気持ちで成り行きを見守っていた上映時間でした。
退屈ってことはないけれど、いい大人がみるには痛々しい。

世界がとことん主人公に優しく甘い。
ご都合主義が露骨すぎると見ていてなんだか白けます。
なんというか、書いてる人=主人公でさぞやうっとりして
この作品を生んだのではないかと思ってしまう。

最終的に主人公少年が目覚めて
「長い夢を見ていたみたいだ」
とか呟いても、私きっと驚かないな。

で、結局、主人公の成長って、どこでしたの? と
首傾げてしまうんだけど。
ドラゴンに選ばれた理由が最後まで見てる私にはいまひとつ
伝わらなかったなーと思う。役者さんもちょっと地味ですね。
あの地味さで、あの性格の主人公に好意を持つってちょっと
困難でした。

あとなんとなく独自の世界観というものが映像から
さっぱり感じ取れなかった。雄大そうな風景連ねてみました
って感じで、どういう世界なんだか結局わからなかった。

徹夜でドラゴン用のフルプレートこさえた人々に
敬意とともにがんばったで賞を送りたいです。
ぜったい燃えつきて白くなってるような気がします。


ドワーフとエルフがいるらしいので一応次も見てみたいかな。
とは思います。


恵 |MAIL