夢見る汗牛充棟
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2007年01月01日(月) |
尼僧ヨアンナ イヴァシュキェヴィッチ |
関口時正:訳 岩波文庫
ブクオフで購入。 読了。
105円だったのと、悪魔祓いという題材に惹かれて手にとった一冊。 ぱっと見きれいなのに何故105円と思っていたら解説頁に謎の染みが ついていた。ソースとかそんな感じの。
面白く読めました。内面の描写とか風景の描写とか感じやすくて 美しくて好き。そして死体すらも儀式の一片のようで現実味の乏 しさが辛い。
本当にあった悪魔祓いを題材にしているのだそうで。興味深い。 これって映画化されているらしいので可能なら見てみたいなと思う。 映像向きなんじゃなかろうか。でも映像で見たら欝になるかも。
◇ ええと。女性の中に天使を見ちゃったのが運の尽きのような気がする。 これだから純粋培養は……と言いたくなるような。 箱入り息子が世間と強かな女性に弄ばれちゃった感が拭えません。 そう思うとスーリン神父はひたすら気の毒なんですけど、ただ気の毒 ではすまない結末。悪魔の仕業になるんでしょうか、あれ。 子供らの邪気のない会話とその後の結末がどーにも痛かったです。
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