| 2005年08月27日(土) |
東京タワーは、ほんのり優しく |
何かが変わったのかどうか。 夏色の白色に照らし出されている彼は、 心なしか、微笑んでいるように見えた。 以前、嘲笑っているように見えた時と、 彼自身に関しては、なんら変わりが無いはずなのに。 いつもより、少しだけ近付いてみる。 圧倒的なプレッシャーで、のしかかってくることも無い。 近付いた分だけ、優しく両の手を広げているようだった。 今なら、彼の背中に想いを乗せて、 空高く打ち上げる事ができるだろうか……。 いや、まだ打ち上げてしまうのは、早い。 まだ、抱き締めて、背負って、歩いてゆける。
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