| 2005年11月17日(木) |
深夜の弁当屋で職務質問 |
「失礼ですが、お仕事は何をされてるんでしょうか?」 今日があともう少しで昨日に変わろうとしている頃、いつもの弁当屋での今までの僕の時間が過去のものになろうとしていた。 「仕事……ですか?」 恐る恐る聞き返す。別に何かをしでかした記憶は無い。でも、いやに慎重な態度で質問されている。 「設計事務所で設計をやって、ます……」 伏せ目がちでぼそっと答える。 次の瞬間、質問をした弁当屋のパートのおばさんが、厨房にむかって元気良く 「あら、誰も当たらなかったー!」 と、ビンゴ大会の結果発表のようなテンションで声を上げる。 僕以外に店内にいたお客さん二人の「何事?」というリアクションを背中に感じながら、思わず僕は背を丸めて縮こまる。穴があったら入りたい、という心境とはまさにこれ。 「不規則な生活のようでしたらから、何のお仕事されてるのか? と皆で思ってたんですよー。『毎日』本当にありがとうございます」 ほぼ毎日通っている自分の職業が、店員さん達のクイズになっているなんて。
いつも深夜に買いに来ているけど、「不規則」じゃないじゃない。規則的にこの時間に来ているだけなのに……。 どんな職業だと思われていたのか、聞くのを忘れて帰ってきてしまった……。
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