「隙 間」

2005年11月20日(日) 海辺の……

村上春樹さんの「海辺のカフカ(上)(下)」を読んでいる。
「ノルウェーの森」で、さほど感銘を受けたり感動したりとかはしていなかったので、まさかまた村上作品に手を出すとは自分でも思っていなかった。
が、気が付くとこの作品をレジに運び、そしてまた賞味三日強で上巻を読み終え、下巻を手にレジに向かっていた……。
素直に、まだ途中ではだけど、この作品は「面白い」。
許される限り、いつまでもこの作品を読み耽りたい気持ちになっていた。
そんな時、あわせて鎌首をもたげる気持ち。
「早く読みたい。でも、早く読んでしまうと、終わりがすぐにやってきてしまう」
という、ジレンマ。
懐かしい感情が自分の中に蘇ってきた。
いつの作品以来だろう?
終わりが来るのがこんなにも遠ざけたく思える作品は……。
……栗本薫さんの「グイン・サーガ」は、別世界の作品として。(苦笑)
だってあの作品は、特別でしょう。
栗本さんがこの世にいる限り、きっと終わりが訪れる事はありえないだろう。
なぜなら、この世とは別の世界の歴史ドラマを、栗本さんが並行して書き記しているのだから。


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