「隙 間」

2005年12月19日(月) 寒夜の灯火

冷たい空気が夜を包み
ぼっかりと切り抜いた様に
月が浮かんでいる
昨日満たされたばかりの輪郭が
今日にはもう
欠け始めている
名残り惜し気でもなく
淋しげでもなく
むしろ誇らしげに
今年の終わりと共にその姿を隠し
新年の始まりと共にその姿を現す
満ちるために欠けてゆく
輝きを失うことなく……


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