「隙 間」

2005年12月23日(金) 東京横断

三連休の初日。
今日は姉の旦那様とそのお義母さんと、クリスマス&誕生会をやる事になっていた。
会場は、姉夫婦の家。
ところが……。

時間に間に合うように、ぎりぎり電車に飛び乗る。
半分くらいまで行ってから、はたと義兄へのプレゼントを忘れた事に気が付く。
Uターンして、部屋まで取りに戻る。
そして、実家の最寄駅に着き、バスに乗るより歩いた方が勝手がよいと思い、「駅に着いてこれから向かう」と姉にメールを送り、テクテクと歩き始める。
工事真っ最中のうちの物件の現場を見ながら、実家まであとちょっとのところまで辿り着いた時。
「あんた、今どこさまよってんの? 迷子になってない?」
と姉からの電話。
「え?もうすぐ家に着くよ。地元で迷子って、そんなバカな! 教習所を通り過ぎて……」
「はあ? 教習所?」
話が噛み合わない……。
「だから、教習所を過ぎて、家まであと五分くらいの……」
「……」
「?」
「……まさか、実家に向かってない?」
「……へ?」
ようやく、事態が頭の中で把握されて行く。
「実家行ってどうすんの? 我が家だよ? 神奈川の!」
今まで疑問だったパズルのピースがはめ込まれて行く。
『通り道だから、車で拾ってやろうか?』
父の言葉。
実家でやるのに、何の通り道なのか?
実家の菩提寺が千住にあり、年末のお墓参りに出てきてその帰り道に、と言う風に解釈していた。
待ち合わせの時間が遅くなる連絡メールを姉から貰った時。
「実家でやるから、お義母さんが来るのを考えて時間も遅くしたんだろうな」
と思っていた。
その全てが、勝手な勘違い。
迷う事無く、そうだと思い込んでいた。
東京のど真ん中から東に、そして東京を横断して神奈川へ……。
やらないで済む筈の、東京横断小旅行。
へたった……。


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