「下ばかりみていると……」 背を丸め、うなだれたままのボク。「おーい」 覗きこむようにして声を掛けるキミ。「どーした? 大丈夫?」 優しい気持ちに、笑顔で答えるボク。「頑張れっ」 顔を上げて、小さくガッツを決めるボク。「おうっ」 少しだけ、背を伸ばしてみるボク。 キミは、ボクに、気がつくと上を向かせてくれている……。