「隙 間」

2006年07月02日(日) 水たまりの風景、「幸福論」

 朝起きて、なんだか早く出かけたい気分になって、布団を干して……と思ったら、雨が降り出した。

 慌ててとりこむ。

 まあ午前中いっぱい干せたからよしとしよう。
 
 雨は、好きな日もあるし嫌いな日もある。
 今日はどちらかというと嫌いな方だった……。
 目的もなしにとりあえず部屋を飛び出して、雨の中を歩く。
 お昼ご飯を食べに入ったお店から外に出ると、雨がやんでる。
 雲間から青空まで見える。
 雨上がりの街は好きだ。
 大きな水たまりに映る建物の看板や街路樹の緑、その上に広がる空と雲。
 実物よりも青々として、鮮やかで、しばらく立ち止まって眺めてしまった。自分の顔を映してみようとのぞき込むと、影の形にしか映らなかった。
 少し悔しくて、だけどあきらめて、また離れて空を映す。
 ちょうどその時、
「バシャッ!」
 自転車のタイヤがその空の鏡を叩き割る。
少し残念だったけど、そのまま立ち去る。
 あの景色は自分だけしか見ていなかったことを、少しだけ得意に思って……。
 そんなこんなで(苦笑)、

 寺山修司著「幸福論」を読んだ。

 むつかしい……。
 今まで小説ばかりを読んでいたので、主人公のいない文章には戸惑った。
 文字が文字のまま、言葉の形をキチッととっている。
 いわば、文字が主役。
 そこに書き連ねられた言葉こそがそこでの真実であって、誤解や勘違いを誘発させるような言葉は疎まれる世界に属する本。
 逆に、誤解や勘違いや、「ああ、そういう風にもとれるね」といったゆらぎのある、ひどくいえば曖昧模糊な自分には、少々刺激になった……苦笑

 帰りにちょうど見かけた、たそがれの弥生坂上からの風景も、きれいだった。
 自動車のライトや、信号機の青から黄色そして赤に変わるなか、坂をおりてゆく背中や、自転車……。
 今日は
「16269」


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