| 2007年09月13日(木) |
「いとしのヒナゴン」(上)(下) |
重松清著「いとしのヒナゴン」(上)(下)
吸収合併を目前にした田舎町。かつて「ヒナゴン」と呼ばれる幻獣発見でひと騒動があった町に、ふたたび目撃情報が。 現町長は小学生のガキ大将だった当時、連れを率いて捜索隊を気取って逆に遭難してしまったが、救出される最後の夜の闇に黒く光る謎のふたつの光に助けられる。合併を前に類人猿課を立ち上げ、Uターンしてきたわたしと、将来よりも損得ばかりな旧体質の町の有力者たちと、真剣に町の将来を考える若者とを巻き込んで、最期をかけた町長選挙を前にする。 ヒナゴンと故郷の市町村合併と東京にまだ夢のやり残しがあるわたしとの、春を迎えるまでのふるさと物語。
矢沢永吉を崇拝する現町長、イナゴのイッちゃん。 痺れる。 奥さんの理恵さんも、ほんの数ページしか出てこないのに、憧れる。
そんなことじゃあ、ない(笑)
ふるさと、への思い。
幸いにも、わたしのそこは病院に行くのも隣町に行かねばならなかったり、唯一のバスが廃線になってしまったり、ということがなく、だから親ひとりをほっぽらかして東京にまたひとりでいられたりもする。
親孝行的な問題や健康やらの問題は別として。
故郷に骨を埋める、なんてことを軽々しく口にしちゃいけないんだ。 埋める前に、わたしたちはしっかり生きてかなきゃいけないんだよ。
故郷にかぎらず、しっかり生きているのだろうか。
生活のため働かなきゃならない。働かなきゃならないから、時間や余裕がない。
などと、しっかり生きているとは言い難いかもしれない。
しっかり、生きよう。
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