| 2007年09月22日(土) |
「薬指の標本」とまだまだ |
小川洋子著「薬指の標本」
捨てるのではなく、手元に置いて眺めたいでもない、そんなものを標本化して封じ込めたい人々が訪れる標本室に事務係として勤めることになった彼女は、前に勤めていたサイダー工場で薬指の先を機械に巻き込み失ってしまう。 ほんの少しだけ欠けた薬指。 標本技術士の彼に惹かれてゆく。頬の火傷の跡を標本にして欲しいと訪れた少女に触れる彼を見て、彼女もそのように彼に触れてもらいたい、そして眺められたい、と思い、彼の作業室の扉をくぐってゆく……。
とても穏やかで、とどまるところなく、綺麗で、透き通っている。
……綺麗すぎる。
いや、作品自体は素晴らしいのだろうけれど……
今はもっと…… もっと、深くて、濃くて、どうしようもなくて、そんな作品が、いい……。
じゃあ、自分で描いたら?
……頑張ります。 てか、描けたら、苦労しません。
いや。 まだまだそんなレベルなわけです。 まだまだなわけです。
まだまだ、から、まだ、へ。 そしていつか、まあまあ、から、ふむふむ、ほほう、となり、やがて、……、となるように、励もう。
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