「隙 間」

2008年03月20日(木) 禁炎法時代〜闇に灯る炎たち

 白熱電球を廃止し蛍光灯に!

 とかなんとか国が推進しようとしているらしいね……笑

 環境対策らしいね。
 エネルギーと経済をさもありなん、と理由にあげているらしいね。

 電球色の蛍光灯もあるから、とかね。

 照明ってさ、色だけじゃないよね。
 電球色(昼光色ていうんだけど)の蛍光灯て、やっぱり値段があがるよね。電球一個より安いらしいけどさ。

 そんで、蛍光灯て、どこまでいっても、なんか瞬いてるような感じがしない?

 むかしのことだから定かではないけれど。

 蛍光灯の光のほうが心理的に緊張感を与える、なんて実験がなかったっけ。
 それが色だけでなく、点灯の方法に理由があるとかないとか。

 もしそれが正しいなら、さぞ休まらない夜ばかりの家庭に帰って行くし、奥さん子どもは待たされ続けるわけだ。
 外に出るひとは、帰る前にちょいと一杯、とランプや暖炉の灯りしかない「ランプ・バー」とかに寄るんだろうね。

 電力の消費効率を環境問題に使うなら、オール電化、もおかしくね?

 そんで、原子力でしょ?

 てめえの地元には、決して再処理施設を誘致しようとしやがらねーくせに。

 火力や化石資源を推奨するわけじゃあないけどね。

 禁酒法時代

 みたいな、

 禁炎法時代

 がやってくるかもね。



……〜……〜……〜……〜……〜……〜……

 だんな、いい炎が、入ってますぜ?
 うむ、こないだみたいな、マッチ一本じゃなかろうな?
 あれはわたしも騙されたくちでして、今回のは……。

(シュッ、シュッ……)

 おお……。
 どうですかい、だんな?
 見事だ。なんてすばらしい炎なんだ……。
 そりゃあもう、ぜいたくに燃やしてますから。

(ピピーッ!)

 動くなっ! 禁炎法違反、ならびに化石資源保護法および環境安全保護推進法違反、そして電力照明使用義務条例の指導対象行為として任意動向を求めるっ!
 やべぇっ。ムシ捕りだ、だんなっ!
 それはマズい!
 裏口から、さあっ!
 うむ、どっちだ?
 こっち、て、火ぃ消しちまったから見えねえか。えい、腕はどこです? あ、あった。こっちですって!

(ガタッ!)

 痛っ……む、そっちか!
 待たんか、ホタルどもがっ!
 待つホタルがあるもんかって。命は短いんだからよぉ。
 わ、わ、わたしは世間にバレたらマズい。捕まっても決してわたしのことを話すんじゃないぞ。
 そりゃあ、あっしも同じ、お互い様でさぁ。この先でバラけましょう。いいですか、ここはもう、次からは使えねえ。
 ど、どうするんだ。次はどこへ行けば炎で安らげる。
 へへっ、だんなも好きですねぇ。まさに「こっちのみーずは、あーまいぞ」てなもんだ。
 いいから、早く教えろ。
 ホタルは水辺にしかいられねぇ。しかもあっしらは、清流なんかは、でぇきれーだ。
 だから、どこだっ!
「ヨシ」のつく街のどこかの暗がりをたずねてくださいや。これ以上は、あっしの身の安全もあるんで教えられませんがね。
 都内か、近県か?
 だんなみたいな立派なおひとなら、ひとを使って簡単にどこらへんかくらいは、すぐ調べられるでしょ? ヨシの茂る水のあるとこでさぁ。おぉっと、しゃべり過ぎちまったかな?
 むむ……。
 じゃあだんな、ここで別れましょうや。お代を忘れちまっちゃあ、いけませんぜ。三枚、いただきます。
 なにっ、ろくろく灯しちゃいないじゃないか。
 ですから、三枚。ほんとうなら五枚といきたいんですが、こんな始末になっちまいましたからね。あっしのだんなに対する信用と不始末の代償でさあ。
 不始末?
 だんながつけられてたんですぜ、ムシ捕りに。おかげでこちらに飛び火して大火事だ。
 そんなバカなっ!
 次はありませんぜ。いいですね。
 う、うむ……。
 じゃあだんな、お達者で。

 −−電力によるエネルギーに依存しきった社会では、明かりひとつでも電力以外のものは許されず、炎という存在はもはや博物館や歴史資料のなかの存在か、もしくは火災という、もし原因が人為的なものであれば重犯罪よりもさらに厳しく罰せられる畏怖の対象というものでしか存在を許されていなかった。
やがて地下に、ささやかな炎を求めるものと、その欲望を満たすべくビジネスをはじめるものとが集まり、大闇社会が構築されていった。
 そのような闇社会に集まるものたちを、灯を発するもの「ホタル」と呼び、彼らを取り締まるべく組織化された警察組織、火付け闇族改め方、通称「ムシ捕り」と呼ばれるものたちの、闇に火花を散らす戦いが繰り広げられていた。

 燃え上がる炎は消せやしない。
 明日の風に炎は揺れる。
 灰になるまで燃え上がり、
 社会の暗部を焼き尽くせ。

 きみのひとみは、燃えているか……?

……〜……〜……〜……〜……〜……〜……

 なんて、妄想がメラメラ米良良一、燃え上がってしまいました。

 もののーけー♪
 火のーけー♪

 笑


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