「隙 間」

2008年08月13日(水) 「ニート」と「地上5 センチの恋心」

 イト山秋子著「ニート」

 今までなんとなく気にはなるけれど読み損ねていました。

 映画化されている「イッツ・オンリー・トーク」「逃亡くそたわけ」の作品名を聞いたことがある方もいるかもしれません。

 なんでしょう……。

 そう。
 こういうのも、やっぱりアリなのね、と。

 サラリと読みやすく、独特の世界観というか、それはまだこれ一作品と映画の「イッツ・オンリー・トーク」だけだけれど、見えない何かが作品に力を与えているというか、左右させるものとして存在していて、それがテーマというか世界のような感じを与えているのです。

 うーん。
 名前だけしか登場しない人物だったり、過去だったり、事象だったり、が、作品の肝だったりする。
 という感じ。

 さて。

「地上5センチの恋心」

 をギンレイにて。

 新作を「買ってしまったのなら、読まずにすぐゴミ箱へ」と酷評された小説家と彼の大ファンである主婦の物語。

「僕は空っぽだ」
「当然よ。与えてばかりなのだから」

 ……。
 与えるものなどないのに空っぽなわたしのように思えて、上映後にへこみかけていたところに……。
 飯田橋ラムラの広場でライブが行われており、まだ若い女性シンガーが伸びやかに、楽しげに歌っていた。

 自分の歌を、愛しく思わない、歌わない歌手はいない。

 世界中の誰もが否定しようと、自分だけは、違う。
 そうであるべき。

 自己満足で終わらぬように己を叱咤する必要はあるが、否定するのは、違う。

 いいじゃない。
 合っていようがいまいが、そうだと思うならそのスタイルでも。

 信じるのはまず自分しかいないのだから。

 ……二番煎じかと疑心暗鬼になりかける自分に言い聞かせてみる(汗)


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