「隙 間」

2008年09月26日(金) 「瘋癲(ふうてん)老人日記」

 谷崎潤一郎著「瘋癲(ふうてん)老人日記」

 先述の「鍵」と同じく日記です。
 ただし今回は、誰かにみせるためではなく書かれた、七十七歳のジイ様の……。

 素養を見極めて女を「オンナ」に変え、オンナにいじられる己に酔いしれる。

 今回(に限らず?)、谷崎はズバリ

「足フェチ」

 です……汗
 血圧が上がるのを避けねばならないジイ様が、息子の嫁の「オンナ」をどうにか引き出させ、

 足をどうにか触らせておくれよ。
 ねぶらせておくれよ。

 的な妄執にとりつかれ、やがてある願いをかなえようとします。

 人生最期の願い

 を。

 仏足石……仏様の足形。姿を彫るなど恐れ多いと、仏様の姿像が彫られる以前の昔に拝まれたもの……にちなんで、彼女の足拓をとり、己の墓石にしようとするのです(汗)

 死んでもずっとキミの綺麗な足に踏みつけられているなんて……。

 ジイさん。
 あんた、かなりイっちゃってるよ……。

 拓本をとってる最中に付添いの看護婦に踏み込まれるのだけれど、

「……二四九。たいへんよろしくありません」

 と、呆れながらも淡々と血圧を確かめるのが、いい(笑)

 七十八十になろうと、
 可能不可能だろうと、
 男も女も、
 欲はあるもの。

 ということです……。


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